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投資信託を”上手に”活用する方法

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投資信託

投資するために、基本的には勉強することになりますが、ゲームやスポーツと同じように取り敢えず手っ取り早く投資する方法があります。

それが投資信託です。

でも、それで本当に良いのでしょうか?

実は、投資信託をもっと上手に活用することで自身の資産を強固なものにしてくれたり、投資信託を理解することで、資産の減少を止める事もできます。

この記事では、投資初心者が投資信託をもっと活用できるように「分類」を理解して、その「使い方」について解説します。

記事の概要
  • アクティブファンドの再評価
  • 投資信託「3つの分類」
  • 投資信託の強みを活かしたアセットアロケーション

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投資信託の使い方

投資信託は購入する投資商品以外にも、ファンドにより投資手法が異なり、投資信託の商品の複雑化に繋がっています。

買い物に例えると、果物の購入で「リンゴ」と「バナナ」のどちらか迷うのを資産の選択として、購入してもらう人が「大人」と「ロボット」どちらか迷うのをファンドの選択と考えれば良いでしょう。

投資信託簡素化のイメージ
購入する商品を選ぶ→資産による投信の違い
資産の運用方法を選ぶ→ファンドの選択

手数料が高い実力のあるアクティブファンドを選択した場合、プロが行うことで裁量を効かせることができ資産増加が期待できます。

一方、良好なインデックスファンドを選ぶことで、手数料を低く指数に連動することで資産を増加させることができます。

アクティブファンドの有益性を再検討

インデックスファンドが優れているんでしょ

ぜんきち
ぜんきち

一概にそうとは言えません

アクティブファンドは預かった資金を投資のプロが運用方針に従って、頻繁に売買を行います。つまり「投資のプロ」による運用となりますので、人が介在するだけ費用が高くつきます

実力のないアクテブファンドへ『超長期』で投資すると、運用成績が手数料負けするため、インデックスファンドに運用成績が劣ります。

\アクティブファンドが『S&P500』に勝った割合/
運用年数 米国指数が勝った割合
1年 39.10%
3年 20.20%
5年 13.42%
10年 14.39%
15年 7.81%

出典:SPIVA® U.S. Scorecard(2023)

アクティブファンドの勝率低い…

ぜんきち
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短期投資では違った景色が見えます

  • 超長期ではアクティブは壊滅

アクティブファンドの勝率(1年)

1年程度の短期投資においては、先ほどよりアクティブファンドの勝率が格段に上がります。

\2022年アクティブファンドが指数に勝った割合/
投資商品 アクティブファンドの勝率
米国株 約47%
日本株 約30%
国際株 約58%
新興国株 約20%

上の表を参考にすると、2022年は全体的に減速する相場環境の中でも世界へ投資するアクティブファンドで投資すれば、50%以上が勝利となっています。

アクティブファンドが勝つためには、上積される費用以上に投資成績を上げる必要があります。実力のあるファンドであれば、インデックス指数よりアクティブファンドの方が資産を大きくしてくれます。

実力ってどうやって量るの?

ぜんきち
ぜんきち

10年程度の運用成績で量ります

超長期投資を行なう分にはインデックス投資となりますが、短期間の投資であれば適当に選んでも約50%でインデックス投資に勝てるファンドとなります。

ぜんきち
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1年程度であればマグレの上昇もあります

  • 短期投資ではアクティブが優位

「手数料」とインデックスファンドの流行

アクティブファンドの勝率が低いのには理由があります。

\アクティブファンドの勝率「過去と今」/
(2016米国株)アクティブファンドの勝率
1年 約34%
3年 約6.61%
5年 約11.7%
(2022米国株)アクティブファンドの勝率
1年 約39%
3年 約20.2%
5年 約13.42%

過去と比べ現在のアクティブファンドの勝率は上昇しています。これは、過去には手数料が高いのに、中身はインデックス投資に近い「ボッタクリ商品」が販売されていたことが背景にあります。

ボッタクリ商品…

ぜんきち
ぜんきち

過去と比べ、ハズレのファンドが少なくなりました

こうした背景から、インデックス投資を選好する個人投資家が増えました。インデックスファンドへお金が流れ込み、それが手数料の更なる値下げ合戦へと発展しました。

インデックス投資が一般化する中で、密かに光るアクティブファンドがあることは頭の片隅に残しておきたい情報です。

  • 粗悪なアクティブファンドが絶滅危惧

投資信託の種類別使い方

投資信託は5888本の商品があります。(2023年現在)年々商品が減少して新しい投資信託が生まれています。

そんなにあるの!

ぜんきち
ぜんきち

そのため使い方も様々です

この中から優れた商品を選ぶのは、ゴミの中からダイヤを探すようで、なかなか酷な作業です。そこで投資信託を簡単に探すガイドラインとして、商品を3分類に区分しました。

投信の3分類
  • カスタム系
    手数料が小さく、投資配分を自己で決める使い勝手が良い
  • 放置系
    あらかじめ設定した資産配分へ投資先がリバランスを行う商品
  • テーマ系(トレンド系)
    流行に合わせた商品

1分類.カスタム系

投資信託を数本を組み合わせて、自らの判断でポートフォリオを組み合わせるのに向いている商品。

カスタム系は手数料が最安なインデックスファンドが向いており、買付時解約時の手数料がかからない商品を組み入れる必要があります。

ランニングコストとなる、信託報酬が安い傾向があります。

カスタム向きな商品例
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」年0.05775%(税込み)
eMAXIS Slim(S&P500)年0.09372%(税込み)

買付時手数料?売却手数料?

投資信託の手数料について気になる方はこちらの記事を参照ください>>投資信託の手数料について

  • インデックスファンドでカスタマイズ

2分類.放置系

投資信託1本へ投資を行なうだけで、リバランスを行ってくれる投資信託商品。株50%:債券50%の商品や、償還する期限へ向けてリスクの取り方を縮小するファンドがあります。

複数のファンドを組み合わせしたり、リバランスによる売買が複数回行われるため、隠れコスト(信託報酬で見えない費用)が大きくなりやすい

ぜんきち
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資産のメンテナンスをコストで支払います

放置向きな商品例
SBI・iシェアーズ・米国バランス年0.0938%(税込み)
楽天ターゲットイヤー2050 年0.8375%(税込み)

経費率に大きな差が!

資産配分が固定されたものは、インデックスファンドに近いコストで運用されます。一方、資産配分が変動する商品は、時間の経過に合わせてリスク配分を判断し売買が必要となり、コストがかさむのが特徴です。

このような、投資信託1本で複数の資産を所有する商品は「バランス型」と言われ、3種類あります。

複数資産の投資信託
  • 配分固定型(資産:固定)
    手数料が低く、カスタム系に近い
  • ターゲットイヤー型(資産:変動)
    初めにリスクをとり、年々リスクを減少する投資手法
  • リスクコントロール型(資産:変動)
    アクテブファンドと言われる商品に属します

ターゲットイヤー型は、「放置系」の最たる投資手法で、償還へ向けて自動的にリスクを縮小する投資手法です。

リスクコントロール型は、相場の変動に合わせて、資産配分を変更する商品で、具体的に株式が下落する可能性が表れると、債券の比率を高める運用商品です。

配分固定型は、手数料が低くカウチポテトポートフォリオを自動的に組む商品です。カウチポテトポートフォリオについてはこちらを参照ください>>カウチポテトポートフォリオについて

  • 完全放置はコストが1%近く発生

3分類.テーマ系(トレンド系)

トレンド系は、「宇宙関連」「AI関連」「バイオ投資」などのテーマに沿って生まれた投資信託です。

純資産額が比較的に小さく、償還のリスクがあります。リスクを負う一方、1企業からなる破綻リスクを複数企業への投資で行う投資信託の強みを活かし、大きな値上がり益を狙う投資商品です。

放置向きな商品例
グローバルAIファンド年1.925%(税込み)
eMAXIS Neo宇宙開発 年0.792%(税込み)
ぜんきち
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手数料が大きいのが特徴です

証券会社が喜ぶ商品だね!

信託報酬が大きい商品が多いため、1年程度の短期投資向きな商品となります。人の狂気は予想できず、ブームが起きている間のみ保有したい短期売買投資となり、中級者向けな投資となります。

  • 投資の波に乗る投資商品

引退時に考えたい「資産取り崩し系」

先ほどの3分類と別に、これまで築いた資産を上手に取り崩すのに投資信託も使えます。

資産取り崩し系
  • 毎月分配型
    決算が毎月あり、その都度分配金が支給されます。商品によって償還期限が設定されている物があるため確認が必要です。
分配金の種類
  • 普通分配金
    利益分から分配金が支払われるため、課税される分配金
  • 特別分配金
    積立した資金(元金)から分配金が支払われるため、非課税の分配金

外貨建ての投資信託の場合、『特別分配金』(元本払戻金)という概念がありません。そのため、外貨建ての投資信託を選択するのも一つの対策となります。

この投信のメリットは毎月少しずつ資産を強制的に取り崩すことができる所です。分配時に、投資商品の運用成績が芳しくなく資産増加分で分配金を賄うことができない場合に、投資した元金(資産)の一部を取り崩して分配を行う商品です。

これって、デメリットだよね?

ぜんきち
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引退後には「良い選択」となります

超長期投資をこれまで行っていた方が、いざ投資資金を解約しようとすると、これまで行ってきた資産形成と真逆なことをすることになるので大きな心理的負担がかかります。

解約が進み資産の減少を目にする度に、この精神的な苦痛が増加することになります。その一方、毎月分配型の商品であると、その苦痛を感じることはありませんし、毎月資産額から解約する手間がかかりません。

それでも、資産が減るのに抵抗が・・

ぜんきち
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そんな人には「予想分配金提示型」が適しています

人気な毎月分散型
インベスコ世界厳選株式オープン年1.903%(税込み)
→分配金利回り19.42%(2023.9) ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド 年1.21%(税込み) →分配金利回り9.20%(2023.9)

こちらの書籍は資産を上手に使う方法について解説しています。資産を使うフェーズではこれまでの習慣と真逆となりますから、一度読んでおきたい知見となります。

  • 毎月分配型は高年齢者向け

金融庁の指摘で生まれた「予想分配金提示型」

予想分配金提示型は「元本を取り崩して分配金を出す」という問題をある程度改善したものです。

この商品で断トツ人気な商品は「米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)」で、純資産総額は2兆円を超えます。(信託報酬1.727%)

この商品は基準額が1万1000円未満だと原則として分配金がありません。1万1000円以上になると、金額に応じて分配金が支払われる仕組みとなります。

米国成長株投信Dコース毎月決算型
1万口あたり1万1000円未満:分配金なし
1万2000円未満:200円(1万口あたり)
1万3000円未満:300円(1万口あたり)
※2023年10月1日 11,266円(一万口)

じゃあ、これにしよ!

ぜんきち
ぜんきち

この商品も「引退世代」向きです

この商品は「毎月分配型」となりますので、資産形成期の方や給与所得などのインカムが大きい方にとっては、将来に向けての資産増幅が見込めない商品となります。

  • 利益分だけの分配商品も誕生

資産の分類

一番理想的な投資手法は、カスタム系で資産配分を適切に組み合わせることです。

初心者に資産配分が大切と言っても、何を組み入れるのかがわかりません。資産とできる金融商品は分類すると意外と少なく、次の4つの分類に分けることができます。

4つの資産分類

資産分類は単純で、この分類であなたの資産変動率が決まります。

4つの資産分類
  • 債券・通貨:国内、海外
  • 株式:国内、海外
  • 不動産:国内、海外
  • その他(コモディティ):金など

コモディティを除いて、全ての金融資産は分散投資でリスクを軽減することができます。投資信託は日本にいながら、世界へ「地域分散」が図れます。

その他、分散についてはこちらの記事で詳しく解説しています>>超長期投資の資産分散について

地域分散と「為替ヘッジ」

世界へ投資を行なうには現地の通貨が必要となりますが、投資信託であれば日本円で購入でき、それでいて世界各国へ分散投資ができます。

最近の円安が心配…

通貨による変動を小さくする目的で「為替ヘッジ」商品もあります。

為替ヘッジのデメリットはそのコストの大きさです。ヘッジコストは大きくなるため、長期に渡り保有すると、結局、為替ヘッジが無い投資信託に劣ります

資産を組合せる

前述した4つの資産を適切な配分で組合せをすることにより、リスクを限定してリターンを得ることが可能となります。

この資産配分を「アセットアロケーション」と言います。

あなたが、手持ちの現金を投資して、どれくらいの期間で目標金額を築きたいかで、リスクテイクが決まり、あなたに適した資産配分例を知ることができます。>>「資産分散の凄さ」についてはこちらで解説しています。

投資信託の使い方(まとめ)

投資信託を上手く活用するには、手数料が高い商品(アクテブファンド)と低い商品(インデックスファンド)を組合せて使用する方法となります。

投資信託活用の一例
  • オーソドックス系
    投資資産70%:インデックス、30%:アクテブファンド
  • リスク調整系
    70%:資産配分固定型、30%:インデックス
  • インカム調整系
    70%:インデックス(配分固定型)、30%:毎月分配金投信

オーソドックス型はインデックス投資を100%にしても良いですが、退屈なのがデメリットであるため、気になるアクティブファンドがあれば期間を1年程度限定して投資しても良いでしょう。

リスク調整型は資産配分固定型の商品を活用して、債券比率調整を行えます。引退時の債券保有率を考慮して、コストを低く比率の調整ができます。

インカム調整型はインデックス投資を主軸に、引退時前半の体が動く時の遊びのお金として、毎月分配金が出る投資信託を活用すると、人生を最後まで楽しむことができそうです。

  • 1年ではアクティブファンドが50%で市場に勝つ
  • 3つの分類「カスタマイズ」「放置系」「取崩系」
  • ポートフォリオは2分割で考える投資がシンプル

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