こんな疑問がある方のために、記事を書きました。
米国全体の決算はどうだったの?
米国決算の概要だけ知りたい
株式投資において、決算が重要だと知っているけど、いちいち個別企業の決算を見る時間がありませんよね…
私自身も2人の子供を育てながら、兼業で投資していると、なかなか時間を取ることができません。
しかも、日本にいながら米国株に投資していると米国の経済を肌で感じることはできません。そのため、海外へ投資を続けていくためにも、米国全体のポイントを抑えることが必要になります。
ファクトセットってどんなサイトなの?
『FACTSET』は、プロの投資家も確認している企業の決算概要を掲載しているサイトです。
『FACTSET』は事実だけを淡々と配信しているため、有益な一次情報にアクセスしていると言っても過言はありません。
実際に、CNBCや有名アナリストなどがニュースの情報源としており、FACTSETの情報は米国投資家にとって必読となります。
でも…どこを見れば良いのか
わからない
おっしゃるとおり、FACTSETではどこが重要なのか?そして、どうやって見れば良いのか解説した記事がありません。
そこで、この記事では確認する方法を複数の画像を用いてわかりやすく解説します。
S&P500や全米株式へインデックス投資をしている方や、米国経済の状態を短時間で知りたい方は、この『FACTSET』というサイトを見るだけで簡単に状況が把握できます。
記事を“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
ファクトセットのサイト確認方法
こちらでは、『決算の概要』のページまでたどり着く手順を画像で解説しています。
- STEP0Google検索
「factset」もしくは「ファクトセット」とタイプ
「ファクトセット – FactSet」をクリック - STEP1タブ選択
スマホ:左上の「三」
PC:上の右側にある
「INSIGHTS」を選択 - STEP2メニューの選択
INSIGHT BY TOPIC の「Earnings」を選択
- STEP3記事の選択
「S&P 500 Earnings Season Update:~~」を選択
STEP1.タブ選択
タブの中の「INSIGHTS」を選択します。
STEP2.表示の変更
左側に”INSIGHT BY TOPIC”があり、この中の「Earnings」を選択します。
STEP3.記事の選択
「S&P 500 Earnings Season Update:~~」の日付が最新の記事を選択ください。
ファクトセットの重要項目の確認方法
- STEP4ダウンロード
スクロールすると、
「DOWNLOAD EARNINGS INSIGHT」
画像をクリック
※PCのみで可能(スマホは不可) - STEP5重要事項の確認
決算の概要確認
(DeepL翻訳を使用) - STEP6その他項目
S&P500のPER確認
STEP4.ダウンロード
PCであれば、レポートをダウンロードする事もできます。
下へスクロールすると、この画像がありますので、クリックすることでダウンロードが開始されます。 ※PCのみで可能(スマホは不可)
STEP5.重要事項の確認
ダウンロードされたものは、こちらになります。ちなみに、このデータは数十枚あります。
この資料の概要は、冒頭にある“Key Metrics”に集約されていますので、最低限ここだけ見て頂きたいです。
え…英語やん
英語は翻訳サイトを使って日本語へ変換します。
現在のところ、DeepL翻訳もしくは、Google翻訳を使えば、コピペするだけで日本語訳が可能です。
無料版のDeepL翻訳は5,000字対応となります。”Key Metrics”の文字数は1,000字弱なため、十分対応可能です。
例え、5,000字を超過したとしても、手間はかかりますが、分割して翻訳する事が可能です。
chromeの拡張機能である『Google翻訳』は文字数制限がありませんので、こちらの使い方を貼っておきます。
STEP6.その他項目
上の画像は、下から4~5ページ目にあります。
こちらのS&P500のPERチャート〔1〕が表示されています。
言い換えると、米国を代表する500社の予想EPSを基に作成されています。
〔1〕PERとは:(Price Earnings Ratio)の頭文字で、株価収益率と呼ばれています。現在株価の『割安性』を示す指標とされています。
このチャートに10年平均と5年平均が破線で表示されており、現在の株価がある程度〔2〕割高もしくは割安かを把握する事ができます。
当然、決算やカンファレンスコールで未来想定するEPS〔3〕が悪くなると、PERは下がります。
〔2〕ある程度とは:コロナショックの時にはあまり低くならなかった。
〔3〕EPSとは:「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益(当期利益や当期純利益など)
ファクトセットの3つの注目事項
概要の見方や最新情報がいつ公開されるのかを解説します。
3つのポイント
“Key Metrics”を読んで抑えておきたいポイントは、「市場予想を超えた割合」に関する事項と四半期の「EPS成長率」です。
Factsetには米国企業の開示率が始めに記載されており、決算開示が50%以上あれば四半期決算の8割が決まり、米国企業の四半期全体像がわかります。
2022年3Q決算の「市場予想を超えた決算は」70%弱の上昇であり”良くない”という評価となります。
・EPS70%以上:良い
・EPS70%未満:良くない
ファクトセットの更新頻度
ファクトセットは毎週土曜日に情報が更新されます。
FACTSETへはこちらから、飛べます。最新情報を是非、確認してみてください。
ファクトセットの使い方:まとめ
ファクトセットは米国主要な上場企業500社の決算を網羅しています。
最低でも『Key Metrics』を確認さえすれば、「決算開示の進捗」や「EPS・売上高」のサプライズ(予想を上振れした)結果が公表されています。
ファクトセットは毎週土曜日更新されますが、決算の50%開示でほぼ四半期決算の方向性がわかると考えて問題ありません。
Key Mtricsの内容には、前回に予想していた今四半期EPSが記載されており、その予想値と実際の乖離が大きければ、米国指数に強く影響します。
例えば、乖離が上振れすると、市場関係者が好感して、株が買われ米国指数全体が上昇します。
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世界経済でこの10年間絶好調だった米国の強さの原動力について記事を書きました。
私はこの書籍と巡り合うまで、決算書を見るのが億劫でした。この本は決算書を『読んでみたい』という気持ちにさせてくれるオススメ書籍です。
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