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債券の魅力と活用方法【まとめ】

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ぜんきち
ぜんきち

金融資産規模が大きいのはどっち?
A.債券 B.株式

考えたことがない…

正解は「A.債券」です。債券の資産規模は株式の約3倍となります。

作成:ぜんきち(2020)

つまり、株式市場で投資するより、債券市場の投資がメジャーな一般的となります。

そして、債券には「株式にない魅力」があります。

債券の魅力
  • 価格が安定している
  • 優先して返済される(株式は返金なし)

そんな債券が今、10年来の安値となっています

今、債券へ投資を行えば”インカムゲイン””キャピタルゲイン”の両方が狙える有望な投資先となっています。

この記事では、「債券ETF」「債券」「投資信託」について”まとめ”ました

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債券のバリュー

債券価格を見る時に、債券の利回りを示す、こちらのチャートから割安度を測ることができます。

こちらのチャートの赤色が10年金利の利回りです。現在の金利は2008年の金利と同水準となります。

債券価格と利回りには、どいう言う関係があるの?

債券価格と利回りには逆相関の関係があります。

つまり、先ほどのチャートが上に行くほど債券価格は安くなります。直近の利回りが急騰していますので、債券価格が急落と読むことが出来ます。

利回りと債券価格の関係についてはこちらで解説しています。>>債券と利回りについて

”格付け”と利回り

「企業」や「国」の返済信頼度を現したものが、格付けとなります。

この格付けが低いほど、買い手がいなくなるため、債券利回りを高くして投資家の購入を促します。

個別債券の種類 格付け 利回り
国債 AA 4%
普通社債 A~AA 5%
期限付劣後債 BBB 6%
永久劣後債 BB 7%
CoCo債 BB 8%

個別債券の種類については、後述している記事で解説しています。

「格付け」と返済率について、こちらの記事で解説しています。

債券の活用方法

債券には、株式と比べてリスクが小さいこと、そして、”利子”と言う分配金が貰えるところです。

  • ポートフォリオのリスクを軽減する
  • 分配金(配当金)による不労所得が得られる

ポートフォリオってなに?

ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、投資家が保有している、金融商品(現金や預金、株式や債券、不動産など)の内容や組み合わせのこと。類似の言葉で、「アセットアロケーション」という言葉もあります。こちらは資産クラスの分類を分けたものとして用いられます。

早速、具体的に債券の活用法を見ていきましょう。

株式のリスク低減

債券は“短期債券” “長期債券” “中期債券” で変動率が異なり、配当利回りも単純に長期のものが高いという訳ではありません。〔1〕

FRBの金融政策により、長期債券が短期債券に比べて、利回りが低くなることもあります。

〔1〕長期債券が利回りが高い:通常、物価上昇率があります。そのため、長期であるほど利回りを上げないと実質損が生まれ、利回りが高くないと買い手がつかないから

これからのFRBの金融政策を勘案して、債券ETFを選択すると良いでしょう。債券ETFの変動率はこちらの記事で紹介しています。

ポートフォリオに債券を組み入れることで、効率よく簡単に資産運用ができます。

資産運用の一番手間が少なく、コスパが良い方法がカウチポテトポートフォリオと呼ばれる投資手法です。

第二の年金

債券の魅力は現金預金の利子よりもインカムゲインが大きい所です。今は10年で最も高い利回りとなっています。

この利回りの高さは将来の「自分年金」を作るためにチャンスとなります。年金を増強させる債券の投資手法について3つ解説しています。

譲渡益を狙う

超長期債券は、価格変動が株式指数と同等程度になります。つまり、超長期債券はリスク低減に適していない事になります。

その一方、不況が来ると債券価格が上がる可能性が高いです。

その理由は?

今後、FRBが利下げを行う可能性が高いからです。

不況と債券価格について
  • STEP1
    利上げ実施

    FRBによる利上げと、市場への債券放出が起きる

  • STEP2
    業績不振

    企業の業績悪化が顕著になる

  • STEP3
    経済危機による株式市場暴落

    膨大に膨らんだ債務が、一部の危機を発端に危機に繋がる。

  • STEP4
    金融緩和

    FRBによる政策金利が0%へ引き下げられ、債券価格が急騰する

世界の債務が右肩上がりに膨らんでいるので、ちょっとした事を発端として、株式市場が暴落する能性が高いと考えています。

売買益が見込める債券ETFはこちらの記事で解説しています。>>売買益が出る債券について

債券投資の注意事項

株式よりいくらリスクが低いといっても、最低限の知識は必要です。ここでは、「債券の種類」「債券の信用度」「株との相関関係」についてのリンクを記載しました。

海外債券の種類

海外債券は日本の債券と異なった知識が必要で、「額面部」「クーポン部」に分けて販売されています。

こちらの記事で、債券の種類と債券の具体的な購入方法を解説しています。

定期的な分配金が欲しいはずなのに、「ストリップス債」を購入してしまう過ちを犯す。など、正しい知識で投資が必要となります。

ストリップス債とは
ストリップ債は。利付債の元本部分とクーポン(利子)部分を切り離し、それぞれをゼロクーポンの割引債として販売している債券のこと。詳しくはこちらの記事を参照してください。

社債の種類

社債において、高利回りの「仕組債」と呼ばれる投資家へ不利な債券も存在します。こちらの記事で社債について詳しく解説しています。

世界の債券格付け

世界の視点から債券の投資先を選択すると、日本債券の信用度がそれほど高くないことに気付いてしまいます。

こちらの記事で、市場規模や信用度から投資適切な国を選択する方法を解説しています。

債券と株式の相関性

債券価格が株式と「負の相関」であるのか確認したことはありますか?

こちらの記事で、「そもそも債券は株式と「負の相関」であるのか?」暴落時に「”長期債券” “総合債券”が、どのくらいリスク低減効果があるのか?」を検証しています。

債券の投資方法

債券の購入方法は「債券」「ETF」「投資信託」の3つあります。

そして、ETFには”海外ETF”と”国内ETF”があり、国内ETFは『円』で購入する事ができます。

国内ETFの投資先が海外である場合、為替リスクはドルで購入する”海外ETF”と同じく発生するので注意が必要です。

  毎月分配 経費率 分配金
投資信託 0.1%~0.2% 普通分配金+元本払戻金(特別分配金)
国内ETF 0.07%~0.3% 普通分配金
海外ETF 0.04%~0.1% 普通分配金
外国債券 ×〔2〕 なし 普通分配金
【分配金の整理】

〔2〕外国債券の分配金:売り出される債券によって異なります。”利付け債券”で年に2度が最も多いです。債券の種類についてはこちらで解説しています。

それぞれのメリットを見ていきましょう。

債券ETF

【米国債券ETF】(morningstar 2022.12)
期間 ティッカー 銘柄数 経費率 利回り 資産額 特徴
長期 TLT 35 0.15% 3.66% $30.1 Bil
価格変動が大きく株式に近い値動き
総合 AGG 9,988 0.03% 3.97% $83.2 Bil 7~10年の米国債券が多くを占める
短期 SHY 78 0.15% 4.41% $27.5 Bil
価格変動が小さい債券でFRBの
政策金利動向が直接影響

債券ETFの利回りは高配当ETFと比較しても全く引けを取らない低価格で推移しています。

債券のメリット
  • 変動率が小さい
  • 配当金が同等レベル
  • FRBの金利上昇が頭打ちした

高配当ETFよりも債券投資の方が妙味が出てきています。

為替リスクは生じてしまいますが、円資産が多い方ドル資産を保有するのが、リスク分散の視点からオススメです。

こちらの記事で11種類の債券ETFについて紹介しています。ので是非参考にしてみてください。

初心者でも、簡単に投資できる債券ETF『9選』について、その特徴と投資方法について解説しています。

個別債券

債券ETFはどこまで行っても、売却という方法で出口を探る必要が生じます

一方、直接債券を購入の場合では、満期日が設定されているため、出口戦略をとる事を必要としません。

もし、元本割れをしても、超長期に保有するだけで元本を回復することが出来ますこちらの記事では直接購入する方法について解説しています。

個別債券は富裕層が好む投資先です。こちらで「富裕層が個別債を購入する理由」を解説しています。

投資信託

人生の終点に向けて、資産を徐々に減らしていきたたい方は、毎月分配型の投資信託がオススメになります。

投信の毎月分配型を選べば、元本を取り崩して毎月分配されるので、いちいち解約する手間が掛かりません

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紹介したリンク一覧

債券の基本

なぜ、債券が今注目されているのかを解説しています。

債券のメリットは長期での資金計画が立てやすい所です。将来に備える手法の記事です。

債券投資の基本知識として、格付けとデフォルト確率は抑えておくべき知識です。

国債を投資する際に検討すべき事項について解説しています。

債券と株式は本当に「負の相関」なのかを検証した記事です

個別債券

国債の種類と具体的な購入方法を解説しています。

社債の種類と投資家が手を出すと”ヤケド”をする債券ついて解説しています。

お金持ちが投資を行う社債について解説しています。

債券ETF

”総合債券”から”レバレッジ債券”まで「11選」紹介しています。

初心者が投資しやすいETF「9選」を紹介しています。

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