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徹底比較「新NISA」と「課税口座」のシミュレーション

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新NISAには上限枠が決まっています。そのため、新NISAの上限をなるべく早く埋めるために課税口座から新NISAへの乗り換えパターン。課税口座を売却せずに、淡々と新NISAを積立投資するパターン。の2つの投資手法があります。

インデックス投資であれば、平均利回り5%が十分に期待できます。机上の空論ではありますが、この利回りで計算すると課税口座から早く新NISAへ乗り換えする方が収益が高くなります。

しかし、「乗り換え」には手間がかかりますので、手間に見合ったリターンが見込めるのかが不明です。そこで、シミュレーション結果を公開して『乗り換えの価値』について考察します。

この記事では、今の税率20%が今後も続いたことを想定してシミュレーションした結果を解説します。

この他にシミュレーションの設定条件注意事項について丁寧に解説しますので最後までごらんください。

Check Point
  • シミュレーションの前提条件
  • シミュレーションの注意事項について
  • 含み益20%と50%「利益幅」の差

もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

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1,800万円以上の投資は必要なのか?

そもそも課税資産を売却してNISA口座(非課税口座)へ乗り換えを検討する前提に、『1,800万円以上の投資』を考える必要があります。詳しくはこちらの記事を参照ください>>乗り換えが「良いケース」と「悪いケース」

1,800万円と聞くと大金のように思いますが、このお金だけでは引退後の生活が安泰で無くなる可能性が高いです。

例えば、60歳で引退し65歳で年金受給とすると、生活費が夫婦30万円/月で1,800万円となります。

生命保険文化センターが行った調査では、「ゆとりある老後」の生活費は平均37.9万円となりますから、第二の人生を楽しむためにある程度の余裕が必要です。

税・社会保険料など
※先述した金額には税金、社会保険料が含まれていません。
※税・社会保険料の参考値:夫婦で3.1万円、単身で1.2万円

別サイトリンク>>生命保険文化センター

  • ゆとりある老後は37万円/月

1,800万円となる時期とシミュレーション

資産運用で資産の延命化は?

ぜんきち
ぜんきち

なかなか難しいです

1,800万円を銀行預金から引き出して支払うと、30万円/月で5年で使い切ってしまいます。一方、資産運用(利回り5%)で引き出しても9ヶ月しか延命できません。

\「引出」と「運用」の比較/

資産運用シミュレーション】
・運用利回り:5%/年
・月々引出額:30万円

こちらは、あくまで「平均を想定した5%利回り」となります。ここで言う平均は、一年に20%変動する可能性があることを指しています

ぜんきち
ぜんきち

過去の変動はこちらを参考にしてください。

\過去の米国指数(S&P500)の値動き/

実際に上図のように、変動します。過去の市場パフォーマンスで定額取り崩しした場合の試算もしています。詳しくはこちらを参照してください。>>定額取崩 4%ルール

つまり、運用「する」「しない」どちらを選んでも1,800万円では頼りないのが現実です。

  • 1,800万円での引退では足りない

新NISAへの乗り換えのシミュレーション

この試算では、年間の利率5%を定率で増加させています。この試算の場合、「課税口座を売却する場合」と、「売却しない場合」で比較すると、売却して新NISA口座で運用する方が、収益が優れます

こういった結果は推定できますが、それでもこの試算は見る価値があります。

結果がわかっているのに見る理由は?

その理由は、「乗り換えの収益率が数値で認識できる」からです。

乗り換えするには、手間がかかります。そのため、収益率が小さければ、わざわざ手間を掛ける必要がない。という決断ができるからです。

  • 1,800万円での引退では足りない

新NISA乗り換えのシミュレーションの前提条件

シミュレーションを見る前に、前提条件を掲示します。グラフを正しく読み取るために、前提条件の確認は基本です。

前提条件
  • 税金:20.315%
    (復興特別税分 0.315%)
  • 利回り:5%
  • 売却額:30万円/月に満たない金額

今後、税率の見直しが行われる可能性が否定できませんが、こちらの試算では譲渡益に対する税金(20%)に復興特別所得税を加えた税率としています。

課税口座の売却金額は、”投資余力を超える分”を毎月売却を行うとしています。

売却資産額の例
・投資余力:毎月10万円→20万円の取り崩し
・投資余力:毎月15万円→15万円の取り崩し

別の記事で解説したように、利回りが一定である場合、収益率が高いのは毎年360万円の積立となります。

そのため、課税資産額を売却して毎月30万円を上限としました。毎月投資額の収益率についてはこちらの記事で記載しています。>>乗り換え投資額と収益率

新NISA乗り換えのシミュレーション結果

\含み益20%のシミュレーション/
積立
期間
5万円/月 10万円/月 15万円/月 20万円/月 25万円/月
5年 2.11% 1.76% 1.50% 1.29% 1.12%
10年 4.23% 3.31% 3.04% 2.87% 2.92%
15年 5.63% 4.39% 4.02% 4.14% 4.38%
20年 6.60% 5.18% 5.18% 5.52% 5.90%
25年 7.29% 6.07% 6.37% 6.88% 7.37%
30年 7.85% 6.96% 7.51% 8.17% 8.75%
ぜんきち
ぜんきち

含み益20%では、毎月少額の投資の方が利点があります

グラフから、投資余力が小さい方:毎月5万円(25万円取り崩し)が投資効率が高く、約25年間までの乗り換え利益率が一番高い。

20年以上毎月投資を継続する金額が5万円という所は、庶民にも手の届く現実的な投資額と言えそうです。

では次に、含み益50%のシミュレーションを見てみましょう。

  • 投資金額が小さいほど「乗り換え」が有利

含み益50%の乗り換えシミュレーション

\含み益50%のシミュレーション/
積立
期間
5万円/月 10万円/月 15万円/月 20万円/月 25万円/月
5年 0.95% 0.76% 0.61% 0.49% 0.40%
10年 2.34% 1.80% 1.79% 1.79% 1.98%
15年 3.24% 2.58% 2.56% 2.91% 3.32%
20年 3.86% 3.17% 3.58% 4.20% 4.77%
25年 4.29% 3.91% 4.67% 5.49% 6.19%
30年 4.66% 4.70% 5.74% 6.72% 7.52%
ぜんきち
ぜんきち

含み益が多くなると、乗換時の効果が薄れます

毎月の投資金額が大きいほど、乗換時の収益率があがるのが見てわかります。この効果は、「入金力が多ければ収益率があがる」ということを表しています。

このような入金力に収益率が依存するのは、課税口座や非課税口座を問わない現象となります。

これを簡単にまとめると、含み益が大きいとNISA口座へ乗り換え時の効果が小さくなるということが判明しました。

  • 含み益が大きいと乗り換え効果が薄れる

新NISA乗り換えシミュレーションの注意事項

このシミュレーションにおける注意事項は3点あります。

注意事項
  • 株式市場は一律で年利5%ではない
  • 毎月の投資より一括投資の方が理論的に正しい
  • 超長期に渡り税率が一律20.315%で試算している

前述したように、米国指数であるS&P500の過去のパフォーマンスは数十%の上下があります。

他にも、インデックス投資は理論的に一括投資の方が収益率が高いのも事実です。

過去200年の資産推移
出典:株式投資ージェレミー・シーゲル著
注意
・縦軸が対数スケールとなっています。
・株式は米国株指数(S&P500)を表しています。

上図は、投資家界隈で有名なチャートとなります。このチャートが示すことは「早く投資することが資産の増加に繋がる」ということを表しています。

毎月一定額の投資より早く一括投資の方が効率が良いことになります。

新NISAで言い換えれば、年初の一括投資は効率が良いと言い換えることができます。

  • シミュレーションは机上の空論

まとめ

一律で年利5%という、現実では起きない計算結果において、含み益が小さい場合に乗り換えでかかる労力が報われることがわかりました。

含み益の目安は20%を下回ると、新NISAへの乗り換えに適していることが利益率から理解できました。

  • シミュレーションは前提条件の確認が必要
  • 含み益が大きくなると乗り換え効果が薄れる
  • 乗り換え効果が大きくなる目安は「含み益20%以下」

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