中央銀行未分類経済・金融

FOMCメンバーの発言からテーパリング時期を推察

中央銀行

こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

ぜんきち
ぜんきち

テーパリングはいつ始まるの?という疑問がある方のために記事を書きました。

2021.8.27のFOMCはジャクソンホールで行われました。投資家だけでなく、一般の方も今回の会議は注目が高かったため、パウエル議長はテーパリングについては年内に行うという、再表明に留めました。

今回の記事は
1.FOMCのメンバーについて
2.これまでのFOMCメンバーの発言
3.注目される指数と時期

について解説します。

スポンサーリンク

FOMCのメンバー

FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、FRBをスポンサーとして、理事+地区連銀総裁で作られた 「金融政策決定会合」の事です。

メンバーは FRB理事7名+地区連銀総裁12名 の19名で議決権は地区連銀総裁を5名に変えた12票で決められます。

ハト派は景気を重要視した意見が多い。タカ派は物価を安定させる意見が多い。方を指しています。

常任メンバー(2021) 傾向
議長:パウエル ハト派
副議長:クラリダ 中立
規制担当副議長:クォールズ ハト派
理事:ブレイナード ハト派
理事:バウマン ハト派
理事:ウォーラー ハト派
空席
NY地区連銀総裁:ウィリアムズ ハト派
地区連銀総裁(2021) 傾向
シカゴ:エバンス ハト派
リッチモンド:バーキン 中立
アトランタ:ボスティック 中立
サンフランシスコ:デイリー ハト派

メンバーは、ハト派が多いメンバー構成となっております。

FOMCメンバーによる発言趣旨

イエレン元議長

2021.5.4
パウエル議長の「テーパリング(量的緩和の縮小)は時期尚早」と対比して「経済が過熱しないようするために金利を多少上げなければならないこともありうる」と発言しました。
市場はこの発言を受け、NASDAQ100は2%の急落するなど、過敏に反応しました。

デイリー(サンフランシスコ連銀総裁)

デイリー連銀総裁は超ハト派として知られています。

2021.6.22
テーパリングの条件となる、最大雇用と物価安定目標への「さらなる実質的な進展」は「われわれの目が届く範囲にあり、今年の終わりから来年の初めのある時期にそこに到達することも可能だと思う」とタカ派寄の表明しました。

2021.7.2
同日に発表された6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比85万人増と、5月の58万3000人増から伸びが加速し、10カ月ぶりの大幅増となりました。これを受け、デイリー総裁は3カ月平均で現在のペースで雇用が伸びれば、来年末までに危機前の水準に回復する可能性があると指摘した。

ウォーラー理事

2021.8.27
9月3日に発表される8月の米雇用統計で少なくとも85万人の雇用増が確認されれば、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が可能になるとの見方を示した。

パウエル議長

2021.8.28ジャクソンホール後
パウエル議長の講演が始まる前に発表された個人消費支出(PCE)総合価格指数は、前月に続いて高い数字となり、政策正常化に着手する論拠を与えていたこともあり、パウエル議長は、前回のFOMCに引き続き資産購入のテーパリング(段階的縮小)を年内に開始し得るとの見方を示しました。

今後の株価予想

FOMCメンバーの発言趣旨をまとめると、「指数が良ければテーパリング始めちゃうよ」って内容事です。

では、この指数を具体的にいうと、9月3日の『雇用統計』です。ウォーラー理事の発言で85万人を超えるか注目されています。

他にも、3週間後に発表される『FOMC記事趣旨』が注目できますし、次回FOMCの会議が9月21日、11月2日に行われます。9月21日までに数回しか指数の発表がないため、11月2日にテーパリングを発表する!?あるいは、9月22日に11月からテーパリングを開始する趣旨の発言をすると推察できます。

FRBがテーパリングを開始した時に過去の株価がどう動いたかを別の記事で解説していますので、下に貼っておきます。

まとめ

  • 現在のFOMCメンバーはハト派が多い
  • 2021.9.3の雇用統計で85万人を超えると、テーパリングが始まる。
  • 11月に始まる可能性が大きい。市場は11月は想定済み

さしあたり、9月3日の21:30に発表される『雇用統計』に注目です。

それでは、また!!

関連記事

FOMCについて詳しく解説しています。

FRBの金融政策について解説しています。

FRBがテーパリングした時の株価について解説しています。

タイトルとURLをコピーしました