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【一括比較】コスト比較!投資信託 vs ETF優れているのはどっち?『早見表あり』

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ETFの方が経費率が安いけど得なの?

商品毎にどちらが得か比較したい!

資産運用を考える時に、「税金」や「手数料」などのコストを削減することが特に重要となります。

投資信託の方が経費が高いよね!

ぜんきち
ぜんきち

ETFの諸々の費用を考えると、そうでもありません

ETFは投資信託と比較して、ドルへ両替する「為替手数料」「売却手数料」が発生します。そして、外国税額控除〔1〕を受ける場合は確定申告する必要があります。

〔1〕外国税額控除とは:日本居住者が海外の株を購入した時に、「諸外国での税金」と「国内の税金」の2重課税となります。この2重課税分を除く減税制度のことです。

ETFと投資信託の比較で大変なのは、商品毎に調べるとなると、とても大変です。

実は、投資信託の「信託報酬額(経費率)」とETFの「経費率」の差額と、配当金の利回りを確認するだけで、簡単にどちらが優位か判断することができます。

この記事では、誰でも簡単に比較できるように『汎用表』を作成しました。

この『汎用表』を使うことで、誰でも”どんな新しい投資信託が出て”も比較することができます

もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

Check Point
  • 投資信託での投資がETFより優れている
  • 配当金の小さいNASDAQ100はETFが優位
  • 配当再投資は配当金がない方が高効率で運用可能
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汎用表の紹介【一括投資の早見表】

早速、汎用表の紹介をします。

\タップで拡大します/
表の解説
・一括投資(1,000万円)
・資産の上昇利回り:5%
・外国税額控除:80%
・列:投資信託の「信託報酬」とETFの「経費率」を引いた値
・行:ETFの配当金利回り
注意
 投資信託に配当利回りがある場合は比較できません。
  ETF 投資信託
譲渡益の税 20.32% 20.32%
為替手数料 0.06(片道) なし
買付手数料 なし なし
売却手数料 22$ なし
配当金の税(米国) 2~8.5% 10%
配当金の税(日本) 18.2835~
20.315%
なし

※買付手数料が無料の理由:証券会社のキャンペーンにより、VOOが無料のため。買付手数料無料のETFはこちら>>買付手数料無料のETFについて

こちらの表からわかるのは、一括投資をした場合における、ETFと投資信託のリターンの差です。プラス(緑)であれば投資信託が優位。マイナス(赤)であればETFが優位となります。

Q
投資信託の保有額に対してポイントが貰える場合はどう見ればよいのか?
A

信託報酬額から減算して考えます。つまり、列の経費率との差が小さくなり左へ動きます。

Q
外国税額控除を80%で見ている理由は?
A

外国税額控除は年収によって受けられる節税額が変化します。一般的には80%も受けれる方が少ないですが、配当に課せられる税を考えるとETFが不利になりそうだったので、80%としました。

Q
ETFを購入する時の為替コストは?
A

一ドルあたり往復0.12円で考えています。(SBIネット銀行片道0.06円)ちなみに、マネックス証券の場合は往復0.25円、楽天証券は0.5円で考える必要があります。

ぜんきち
ぜんきち

他にご質問があればTwitterへDMください

  • 経費の差」と「利回り」で優劣がわかる

汎用表の使い方

数字ばっかで目まいが…

ぜんきち
ぜんきち

わかりやすく解説します

「eMAXIS Slim S&P500」と「VOO」の比較
  • Step1
    投資信託とETFの経費差

    ↔の数値を導き出します。

    <経費率の差>
    ・eMAXIS Slim S&P500
     0.12%(隠れコスト込)

    ・VOO
     0.03%
    →経費率の差『0.09』

    POINT
    ※投資信託は隠れコストも含めて考えます。
  • Step2
    ETFの配当利回り

    ↕の数値を導き出します。
    Bloombragなどのサイトで現在の利回りを閲覧できます。

    <ETFの利回り>
    ・VOO
    →約1.4%

    POINT
    ※平均利回りを用いることをオススメします。
    10年平均利回り<外部サイトに飛びます>
    ※利回りが大きいほどETFが不利に働きます。
  • Step3
    表にあてはめる

使い方はわかったけど、調べるのが面倒

ぜんきち
ぜんきち

次に主要なETFを記載します

主要な比較一覧

\タップで拡大します/
表の解説
・一括投資(1,000万円)
・資産の上昇利回り:5%
・外国税額控除:80%
・列:投資信託の「信託報酬」とETFの「経費率」を引いた値
」 ・行:ETFの配当金利回り

拮抗している?

ぜんきち
ぜんきち

QQQがあるのでそう見えますが、投資信託が概ね優位です

投資信託とETF比較の結論
  • ETFが優位となる商品
    ・配当金の利回りが小さい商品(0.5%程度)
    ・経費率が少ない商品(投資信託より0.3%以上)
  • 投資信託が優位となる商品
    ・配当金(分配金)がなく、再投資を行なう商品
    ・ETFの配当金が大きい商品

結論としてETFで有利になるのは「QQQ」のように配当金が少ない投資先で、投資信託が有利になるのは「VOO」などの1%以上の配当金が大きい商品です。

このような結果になるのは、ETFと投資信託で発生する経費の種類が異なるからです。

  • 「配当利回り」が大きいものは投資信託が有利

全世界株投資(オールカントリー)の優劣

ちなみにオルカン(全世界)は?

ぜんきち
ぜんきち

経費差0.1で、配当2.3%です

全世界株投資(オルカン)は配当金が2%以上と高いため、投資信託が優位となります。

投資信託の経費

投資信託とETFで考えるべきコストは異なります。

投資信託の場合、円貨での購入となるので考え方はシンプルですが、ETFであると為替コスト、インカム時の税金、確定申告時の還付金を考慮する必要があります。

投資信託の信託報酬が高い理由として、ETFで考えるべき様々なコストが信託報酬に内包されているものと考えることもできます。

  • ETFと投資信託のコストが異なる

投資信託の手数料

手数料の種類
・購入時:購入手数料
・運用中:信託報酬
・解約時:信託財産留保

投信の手数料は3種類あり、優れたインデックス商品は「購入時」に手数料のかからない「ノーロード」と呼ばれる投資信託になります。

また、定められた期間で運用する商品であると「解約時」に信託財産留保という費用が掛かる商品もあります。期間が無期限商品であれば、信託財産留保がかからない商品がほとんどです。

じゃあ、考えるコストは「信託報酬」だけ?

ぜんきち
ぜんきち

その通りです

コストが安い投資信託
・ノーロード(購入手数料がかからない)
・信託留保額がかからない商品
・信託報酬額が低い商品

一方、信託報酬は予め決まっている部分と、運用によって生じる部分があります。この総額の信託報酬は事前に確認することができません

この、事前に表示されていないコストのことを「隠れコスト」「実質コスト」と呼ばれています。

信託報酬の隠れコスト

投資信託の「隠れコスト」を一言で説明すると、投資信託の信託報酬では販売時に確定していない費用のことです。

変動的なコスト
・ファンドの監査費用
・有価証券等の売買時に支払う手数料
・保管機関に支払う費用

これらのコストは、実際に運用をしないと確定しないコストのため、「目論見書」には具体的な金額の記載がありません。金額を確認するためには、「運用報告書」を確認する必要があります。

\SBI・V(S&P500)の隠れコスト
出典:SBIアセットメント

【隠れコストの算出方法】
13÷16,991円×100=0.0765%

このコストが信託報酬に加えられた費用が、実際に負担することになる年間コストです。

  • 投資信託の経費率は「隠れコスト」を考慮する

投資信託の分配金について

投資信託の場合、分配金〔1〕が支払われない商品があります。

分配金とは:投資信託商品の決算時期に、投資家に支払われるお金のことで、株式で言う配当金にあたります。

お金貰えないのは嫌だなぁ

ぜんきち
ぜんきち

逆に分配金がないのがメリットです

実際に分配金が支払われると、分配金に対して20.315%課税されます。(以下、約20%)そのため、配当金を再投資すると考えると、このコストの大きさに気づきます。

投資信託で配当再投資の商品であると、日本の税金が課税されることはありません。

注意
米国の10%の税金は課税されます。

資産形成期間においては、配当金を再投資するのが資産を築く上で大切な手法です。ちなみに、配当再投資の優位性についてはこちらの書籍で学術的に詳しく解説されています。

この書籍の中では、不人気な高配当銘柄と、人気な低配当銘柄を比較して、不人気な高配当銘柄の方が収益が上がっている実例を解説しています。

ETFの経費

ETFは投資信託と比べ、桁違いに経費率が小さいです。しかし、売買時の手数料や配当金への課税などを考慮すると経費率の差によるコストは投資信託に劣後します。

ETFのコスト
・配当金への課税が発生する
・外貨への両替手数料(スプレッド)
・売買手数料が発生する

この他に、ETFは1口あたりの金額が高く(2.5万円程度)配当金を全て再投資することが困難です。

配当金に課せられる税額

配当金に対して米国10%日本18.2835%が自動的に引かれます。年末に確定申告を行なっても、米国の10%は全て戻ってきません〔2〕

2外国税額控除で米国で課せられる税と日本の税の二重課税を是正するために認められている控除

下の動画は確定申告した場合に戻って来る額(還付)について解説している動画です。

\外国税額控除について
 
年収(給与・総支給)[万円]
150 200 250 300 350 400 450 500 550 600 650 700 750 800
配当金税引前[万円]
10 15% 20% 22% 24% 25% 26% 29% 36% 41% 45% 51% 63% 74% 80%
20 29% 30% 30% 31% 31% 31% 34% 39% 44% 48% 53% 65% 76% 80%
30 41% 39% 38% 37% 37% 36% 38% 43% 47% 51% 56% 67% 78% 80%
40 51% 47% 45% 43% 42% 41% 42% 46% 50% 54% 58% 69% 79% 80%
50 60% 54% 51% 48% 46% 45% 45% 50% 53% 56% 60% 71% 80% 80%
60 67% 61% 56% 53% 51% 49% 49% 53% 56% 59% 62% 73% 80% 80%
70 74% 67% 62% 58% 55% 53% 52% 56% 59% 61% 65% 75% 80% 80%
80 80% 72% 66% 62% 59% 56% 55% 59% 61% 63% 67% 76% 80% 80%
90 80% 77% 71% 66% 62% 59% 58% 61% 63% 65% 69% 78% 80% 80%
100 80% 80% 75% 70% 66% 63% 61% 64% 66% 67% 70% 80% 80% 80%
110 80% 80% 78% 73% 69% 66% 64% 66% 68% 69% 72% 80% 80% 80%
120 80% 80% 80% 76% 72% 68% 67% 69% 70% 71% 74% 80% 80% 80%
130 80% 80% 80% 80% 75% 71% 69% 71% 72% 73% 76% 80% 80% 80%
140 80% 80% 80% 80% 78% 74% 72% 73% 74% 75% 77% 80% 80% 80%
150 80% 80% 80% 80% 80% 76% 74% 75% 76% 77% 79% 80% 80% 80%
160 80% 80% 80% 80% 80% 78% 76% 77% 78% 79% 80% 80% 80% 80%
170 80% 80% 80% 80% 80% 80% 78% 79% 80% 80% 80% 80% 80% 80%
180 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80%
190 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80%
200 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80% 80%

配当金にメリットはないの?

ぜんきち
ぜんきち

配当金を使う方にはメリットです

現在の税制において、「配当金再投資」を念頭に置くと、配当金の給付は嬉しくありません。

しかし、実際に配当金を生活の一部や娯楽の費用に充てるような現金で使用する目的があれば、大きなメリットがあります。

  • 配当金の再投資」視点では税金がネック

ETFでかかる他のコスト

税金の他に、為替をドルに変える時に手数料(スプレッド)がかかります。SBIネット銀行が最安で一ドルあたり片道0.06円、定期買付で0.03円のスプレッドで両替することができます。

マネックス証券の場合は、米ドルに替える時の手数料は発生しませんが、「米ドル→円=0.25円」の手数料が発生します。

  • 外貨へ替える(戻す)時の手数料

ETFは売買時に証券会社へ支払う手数料も発生します。2023.5月現在 (税込み0.495%)

この費用は、各証券会社のキャンペーンで「買付」のみ手数料が無料となっているETFもあります。買付手数料無料のサイトはこちらで記載しています>>買付手数料無料ETF

  • 売買手数料(0.495%)発生

積立購入によるETFと投資信託の比較

1,000万円なんて大金持ってない…

ぜんきち
ぜんきち

積立購入での効果は若干変わります

多くの方が1,000万円の現金を用意するのは、容易ではありません。次の記事で『積立』で投資した場合に投資信託とETFでどれだけ、運用効率が変化するのかを試算します。

一括購入時(1,000万円)とのコストの違いは手数料が「0.495%」かかるという所です。

  • 概ね「投資信託」が優位となる商品が多い
  • 投信の配当金の再投資は税金分の損失がない
  • 配当金が少ない商品はETFが優位となる

記事が、タメになったと思われたら、“SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

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