こんな疑問がある方のために、記事を書きました。
- 米国、日本株式に投資を行う長期投資家
- 10代から投資を始め投資歴約16年
- 純資産額は8桁(数千万)
- Twitter(@IVT_zenkichi)で800フォロワー
やっぱり、最初の投資先は日本株かな
そうだね、身近な所から
投資するのが良いかも
じゃあ、スマホを作っている会社にしよう
「iPhone」は…米国会社です
そしたら、「youtube」とか「TikTok」の会社は?
…どちらも、海外の企業です
…日本企業の製品で身近な所あるの?
私が最初に株式投資で購入したのは、日本株でした。その時、特別な動機はなく「なんとなく」でした。
それから、株式投資で痛い身銭を切って、学ばざる負えない状態となり、市場規模と日本市場で儲けるために「心がけること」と「儲けやすい市場」を理解しました。
日本の株式市場はマイノリティでした
今回は日本株の「市場規模と市場」そして「日本株投資で気を付けること」について、わかりやすく解説します。
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全世界のGDPと株式市場
「GDP」ってよく聞くけど…
GDPとは、国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のことです。ちなみに、日本企業が国外で生産したモノについては加算されません。
GDPの上昇と株価には相関がありません
GDPは直接株価と連動していませんが、国の景気を測る上で重要な指標となります。
次に、全世界のGDPと株式市場の大きさを図を使って解説します。
世界のGDP(国内総生産)
国 | 資産額 | 割合 |
アメリカ合衆国 | $ 25.35Tri | 23.89% |
中国 | $ 19.91Tri | 15.86% |
日本 | $ 4.91Tri | 5.79% |
ドイツ | $ 4.26Tri | 4.66% |
インド | $ 2.73Tri | 3.29% |
イギリス | $ 3.38Tri | 3.24% |
フランス | $ 2.94Tri | 3.18% |
カナダ | $ 2.22Tri | 2.42% |
イタリア | $ 2.06Tri | 2.18% |
ブラジル | $ 1.83Tri | 1.99% |
日本は3位になったんだね…
1人あたりのGDPも他国に抜かれそうです
GDPは2010年から中国に抜かれ、「一人あたりのGDP」で見ると、2022年に台湾に、2023年に韓国に抜かれる見通しです。
日本のGDP
・日本が停滞している中、世界各国は成長しています
株式は1年から2年の未来を見越して動きます。日本にはあまり明るい話題がないため、株式が割安のまま推移しそうです。
ポジティブに考えると
高配当株が「狙い目」となります
世界の株式市場
国(取引所) | 資産額 | 割合 |
USA(NYSE) | $ 28.19Tri | 31.5% |
USA(NASDAQ) | $ 12.98Tri | 14.5% |
日本 | $ 5.37Tri | 6.0% |
中国(上海) | $ 4.92Tri | 5.5% |
中国(香港) | $ 4.48Tri | 5.0% |
ユーロ | $ 3.85Tri | 4.3% |
中国(深圳) | $ 3.49Tri | 3.9% |
イギリス | $ 3.13Tri | 3.5% |
サウジアラビア | $ 2.15Tri | 2.4% |
カナダ(TMX) | $ 1.97Tri | 2.2% |
”GDP”と”株式市場”のデータを見比べると、米国の株式市場が大きく約2倍となっています。
ほんとだ!でもなんで?
いい質問です!
世界一位の理由が隠されています
その理由は、米国企業が他国でも展開する企業が多いことと、ADR〔1〕を取り扱っており、他国の株取引が行えるからです。
〔1〕ADRとは: 外国企業の株式を預託期間(銀行)に預けた株を担保にして、米国株式と同じようにアメリカ市場で売買できるようにしたもの。
こちらの記事でADRについて解説しています。
気になる「他国」
中国市場は日本より大きい
そうなんです
だからこそ、全世界ETFに違和感が…
中国が世界で大きなプレゼンスを発揮していますが、全世界への株式インデックス指数の構成比率に違和感があります。
下に代表的な2つの全世界株ETFの構成比率を添付します。
中国の他にも、ヨーロッパを見るとGDPと比較して、株式市場が小さく、その割には全世界ETFの割合が多いように見受けられます。
先述した、株式市場の規模別で割合を決めるのなら、中国市場は14%程度となるはずです。
中国は「カントリーリスク」の考え方より
投資の可否が変わります
中国をはじめとする新興国に投資する場合は5つのリスクについて確認する必要があります。こちらの記事で新興国のリスクについて解説しています。
通貨分散などのリスクを回避するためには、中国への投資は、「米ドル」ではなく「中国元」で投資するのが望ましいです。
世界から見た日本市場
日本で収入を得る方が、日本に投資すると分散投資の観点では、分散が図れていません。
しかしながら、日本に投資することのメリットもあるはずです。
次に日本へ投資する上で注意したい事項について解説します。
日本株式への投資
この2点から、自身の株式ポートフォリオで日本株の割合が数十%となる場合は、リスクを大きく取っていると言えます。
日本円での高配当投資
そうは言っても、私たちの生活の通貨は「円」です。先にも触れましたが、高配当投資戦略であれば、低水準の株価で良いケースがあります。
まとまった配当を得るには資金力が必要です
・目標(年):150万円(税込み)
・高配当株:配当利回り3%以上
・必要資金:5000万円
資産の規模と配当利回りによりますが、ポートフォリオに占める日本株の比率が高くなってしまいます。
この時には、「自分が利益を出しにくい環境で投資していること」「リスク大の投資手法」ということを認識する必要があります。
次に、日本株へ投資する時に他にも注意したい事項について記載します。
日本株の投資環境
日本市場では、「外国投資家」の影響が大きいです。
ここでは、日本市場で投資する際に確認したい、「外国投資家の比率」と、「外国投資家の傾向」について確認します。
日本市場の投資家割合
ブログ『株式投資の道』へ記載されていたグラフとなります。
こちらの図によると、70%強が外国人投資家となりますので、影響が大きくなります。
図を引用させていただいた、『株式投資の道』では”日本取引所グループ” から外国人投資家の動向についての調べ方が記載されていましたので、気になる方は出典元のサイトから確認ください。
外国人投資家の影響
日経平均株価の短期的な動きは外国人投資家の売買で決まります。外国投資家は、「買い」は上値を追って買い、「売り」は下値を叩いて売る順張り投資の傾向があります。
外国人投資家の日本市場への評価は『景気敏感株』の見方が強いです。
・「買い」:世界経済が景気が上昇
2022年は例年と動きが異なりました
2022年は米国株価が20%も下落する相場環境で、例年であれば日本株も同じく下落傾向となるはずでした。
しかし、日本株は横ばいで推移し、これはまるで「景気敏感株」から「ディフェンシブ株」へ変わったかのような動きになっています。
先物市場
世界の投資家が、先物でアジアに投資をしたいと思った時には1番に『ハンセン指数』次に『日経平均』に投資マネーが流入します。
・韓国:KOSPI
・日本:日経平均
香港の指数が一番出来高が大きいですが、日経平均の取引量も劣らず多いです。
まとめ
この記事で、私達個人投資家が日本市場の株式投資で利益を得ようと思うと中々難しい事が認識できたかと思います。
では、どこが「安心」して超長期で投資が行え、比較的「簡単」に利益を得ることが出来るかというと、米国になります。
以下の関連記事で米国投資の記事を載せておきますので、気になる方は参考にしてください。
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