ChatGPTってどれだけ凄いの?
ChatGPTへ投資する方法は?
この疑問を解決する記事を書きました。
”ChatGPT”を提供している企業は「OpenAI」と言う企業で、この企業は非上場企業であり、直接投資を行なうことができません。
しかし、OpenAI関連の企業は”Microsoft”以外にも複数あり、その中に日本企業もいくつも存在しています。
ChatGPTって凄いの?
一部の人の職が無くなるほど凄いです
ChatGPTに注目が集まる理由は、これまでのAIと比べものにならないほど優れており、各インフルエンサーが興奮気味で紹介しています。
ChatGPTがどのように優れているのかを解説して、記事の後半にChatGPT関連銘柄についても紹介します。
もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
ChatGPTの実力
ChatGPTのユーザーの伸びは、2ヶ月で1憶人を突破しました。この勢いは、Instagramの2年半、TikTokの9ヶ月を上回るものでした。
2ヶ月で1憶人!!
・Instagram ➡ 2年半
・TikTok ➡ 9ヶ月
・ChatGPT ➡ 2ヶ月
ChatGPTは、飛ぶ鳥を落とすような勢いで人気を集めており、その理由には、以下のような理由があります。
ChatGPTは『GPT-3』という自然文章生成モデルをベースにしており、Googleの『PaLM』という技術とともに文脈を理解することができるようになったからです。
PaLMとは、「Pathways Language Model」の略のことで2022年4月4日に発表された、Googleが開発した人工知能です。
GPTと同様に自然な文章を作成するツールです。GPTは「脈を理解することが得意」なのに対し、PaLMは「指示に対しての文章が得意」になります。
この文脈を理解する点が、これまでのAIとは異なる実用的で汎用的なAIとなりました。
『東ロボくん』プロジェクト
「AI vs 本を読めない子供たち」を読まれたことはありますか?
この書籍は「AIが東大に合格することができるのか?」という、いわゆる『東ロボくんプロジェクト』の一人である新井紀子さんが執筆した書籍です。
この書籍では、プロジェクトに携わった第一人者である著者が、AIにできることとできないことについて著述し、これからの子供たちに必要な知識を理解することができる良書です。
この書籍の中で、AIの欠点は「意味を理解しない」という点をあげられています。
意味??
「早い」とか「遅い」は意味不明だそうです
・氷 ➡ 冷たいイメージ
・美味しい ➡ 喜ぶイメージ
・まずい ➡ 悲しいイメージ
※AIは右側のイメージを感じない
意味を理解する力(読解力)
これまでのAIは文章の意味を理解することができないとされてきました。
しかし、ChatGPTは単語やフレーズを理解するために、辞書や単語の意味を解説した言語資料を参照することで、文脈や文章全体の意味を理解することができるようになりました。
ChatGPTの実力を測るために、米国の司法試験を受けさせました。その結果、ChatGPTは「合格」できる水準であることが判明しました。
不可逆な技術
これまで人類が手にした便利な技術革新は、不可逆的な変化を遂げています。
例えば、移動手段が馬車から「自動車」へ変わったように、技術の進歩によって便利さが増す技術の発展は一度変わると、元に戻ることはありません。
馬に乗る方が新鮮
今では「乗馬」でツアーが組めますね
身近な例ではスマートフォンが挙げられます。豊富な機能で使い勝手が良く、以前の携帯に戻ることは考えられません。
・手洗い ➡ 洗濯機
・ガラ携 ➡ スマホ
ChatGPTについても同様のことが言えます。
今まで、情報を得るためには自分で検索結果から選択する必要がありました。
しかし、ChatGPTを使うことで、必要な情報をメッセージで、かつ短時間で受け取ることができます。
時間を節約することは、自分の人生をより充実させることができます。したがって、AIの導入は不可逆的な技術であると言えます。
ChatGPTの使い方
繰り返しになりますが、ChatGPTは、答えをチャット形式で提供する人工知能です。
この形式により、ユーザーが直感的に質問を投げかけることができるメリットがあります。
チャット形式のメリット
メッセージ型でやり取りができるので、建設的な質問ができ、AI側も過去のメッセージを記憶しているため、質問するユーザー毎にパーソナライズされた対応となります。
ただし、ChatGPTを上手に使うためのコツも同時に存在しています。
「プログラム言語」だと認識する
ChatGPTは時より、期待していた解答結果と違う内容が返ってきます。その理由は、あなたがチャットへ入力しているという認識だからです。
LINE感覚で使えないの?
必要な回答を得るには慣れが必要です
ChatGPTへ入力するメッセージはプログラム言語だと思うと良いでしょう。
プログラム言語のスペルミスがあると期待した結果が得られないように、メッセージの言葉選び次第で回答の精度が変化します。
Googleの検索と同じように慣れが必要です
大分類 | 小分類 | 具体例 |
問い | 質問 | 〇〇って何? |
〃 | 比較 |
〇〇と〇〇の違いは
|
〃 | 文章作成 |
〇〇の文章を作って
|
〃 | 分析 |
〇〇のメリット・デメリット
|
〃 | 分析 |
〇〇についてのアイディア
|
〃 | 計画 |
〇〇をするための計画
|
〃 | 要約 |
以下の文章を要約して
|
〃 | 添削 |
以下の文章を添削して
|
〃 | 翻訳 | 英語に訳して |
〃 | プログラミング |
〇を〇にするコードを書いて
|
条件設定 | 解答内容 | 具体的に |
〃 | 解答内容 | 〇文字以内に |
〃 | 解答内容 |
段階的に推論して
|
〃 | 解答内容 | 理由と共に |
〃 | 解答内容 |
以下の条件を参考にして
|
〃 | 表現方法 | 簡潔に |
〃 | 表現方法 | わかりやすく |
〃 | 表現方法 |
子供が理解できる
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〃 | 表現方法 | 箇条書き |
〃 | 表現方法 |
タイトルをつけて
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〃 | 表現方法 | ビジネス表現で |
〃 | 情報元の文献 |
参照文献を明示して
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応答 | 引き出す | 続き |
〃 | 引き出す | なぜ |
〃 | 引き出す | 他には |
〃 | 引き出す | 具体例は |
〃 | 修正・訂正 | もっと詳しく |
〃 | 修正・訂正 |
もっと良い方法は
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ChatGPT関連企業
日本の関連企業
note(5243)
noteは2023.2.21にGPT-3と連携した創作支援ツール「note AIアシスタント(β)」の第二弾機能を公開しました。
ユーザー募集段階にもかかわらず、発表翌日から3日間ストップ高となりました。
弁護士ドットコム(6027)
ChatGPTを利用した無料相談サービスを来春始める方針を明らかにしました。
同社はこれまで蓄積した100万件以上の相談を人工知能に学ばせる予定です。
ユーザーローカル(3984)
ユーザーローカルはビッグデータ・人工知能の研究開発型のスタートアップ企業で、アクセス解析ツールとSNS解析ツールを用いて業務効率化を行っています。
OpenAI社の対話型AIアルゴリズム(text-davinci-003)を利用し、チャットボットのQ&Aにかかる時間を半減させました。
ポート(7047)
ポートは土日や深夜に顧客からの問い合わせに対して、ChatGPTを活用して、即時に案内が可能になれば、見込みユーザーを離脱させず、制約率向上が見込めるため、導入の検討を行います。
ポートに至っては、検討段階を発表するだけで株価が発表前(2023.1.27)から20%を超える上昇です。
バブルの様相を呈しています
米国の関連企業
Microsoft(MSFT)
MicrosoftはChatGPTを提供するOpenAIへ1月に10憶$の出資を決定しており、2019年以来で累計30憶$になります。今後数年にわたり数十憶円規模で追加出資を行い、最大で100憶$出資される予定です。
Microsoftは資金を回収するまで、OpenAIの利益の75%を受け渡し、その後、OpenAIの49%の株式を渡す計画です。
OpenAIがよくこの条件をのんだね
スタートアップでは一般的な契約です
投資家が資金の20倍〜30倍を想定して契約する取引は、スタートアップ企業への取引で珍しくありません。
エヌビディア(NVDA)
エヌビディアは、大規模データを一気に素早く処理するGPUの設計・製造で知られています。GPUは画像データのように、計算結果に若干誤差が生じても問題が生じない、高速なデータ処理を得意としています。
エヌビディアが開発するGPUはAIの発展において欠かせない部品であり、同社のテクノロジーは自動運転車から人工知能の分野に進出しています。
暗号資産のマイニングにも役立っていたGPUはイーサリアムのアップデートにより、マイニングブームが下火となっていました。
しかし、ChatGPTのAIブームにより、向こう1年間でエヌビディアの売上は30億ドルから110億ドル(約1兆4300億円)に増えると推計しています。
アンバレラ(AMBA)
アンバレラもエヌビディア同様にAI市場に製品を提供する半導体メーカーで、画像処理技術を開発する企業です。
同社の技術は、ドローンや自動車、医療分野で診断制度を向上させるなど様々な分野において期待されています。
画像生成AIと組み合わせる事で、より高精度な画像を作成する事が期待できます。
3C.ai(AI)
C3エーアイ(AI)は、AIを使ってビックデータ解析を行い、企業業務のプロセスを効率化するソフトウェアを提供する企業です。
3C.aiは1月31日に「ChatGPTやGPT‐3などの最先端モデルを『C3ジェネレーティブAIプロダクトスウィート』に統合」したと発表しています。
ChatGPTが短期間で多くのユーザーを熱狂させたことにより、OpenaAIのシステムを使っているだけで、同社の株価も一次、年初来で148.9%の急騰(2023.2.6)を見せました。
バブルの様相を呈しています
アルファベット(GOOGL/GOOG)
ChatGPTの機能が2023.2.7にMicrosoftの検索エンジンであるbingに搭載され話題を呼んでいます。
対するGoogleも優れたAIを持っており、2023年の前半にもBard AIとしてリリース予定です。このAIは2月上旬にテスト段階に入りました。
ChatGPTのリリースに引っ張られての発表となります
まとめ
ChatGPTは使わなければ活かせる方法がわかりません。そのため、「AIを使う人」と「その他の人」で仕事の効率が大きく差が開きます。
特に、日本は人口の減少が著しいため、業務効率の向上が求められていました。今回の新世代のAIを代表するChatGPTの登場は明るいニュースとなるのか、暗いニュースになるのかは『AIを使うか使わないか』と言い換えることができます。
日本人は「読み書きができる」「新しい技術を取り入れる」ことに優れていますので、明るいニュースになれば幸いです。
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。