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歴史的バーゲンセール!!債券ETF解説『9選』

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ぜんきち
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EDVとTLTの違いは?
他の債券はどんな特徴?

この疑問を解決する記事を書きました。

債券ETFは国債・社債」「期間」「為替ヘッジによって複数のETFが存在します。

難しそう…

米国債だけに絞っても債券ETFは様々あります。

この記事では、超長期債券”3選”社債・ハイイールド債”6選”について、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。

もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

Check Point
  • AGG vs BND の違いは?
  • TLT vs EDV vs 2621の違いは?
  • LQD vs HYG の利回りの差は?
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米国債券ETFの種類

今回紹介する、債券ETFの種類を大きく分けると「国債」と「社債」の2種類あります。

米国債は「5つのリスク」を考慮して最も安全な債券と言われており、元本割れについて気にする必要がほとんどありません。

一方、社債の場合は企業独自のリスクが上乗せされるため、『格付け』に注意を払う必要があります

社債と格付け

債券とは、国や企業の借金となります。企業の借金つまり社債を債券とした場合、破産したら元本の一部または、全額が戻ってきません。

そのため、債券が無事に利息をつけて返済(償還)されるかどうかは、格付けを見ることにより、ある程度の把握ができます

格付けについてはこちらの記事でわかりやすく解説しています。

債券ETF”9選”

今回、紹介するETFはこちらです。

  • 総合債券
    AGG、BND
    (AGGY、SPAB)
  • 超長期債券
    TLT、EDV、2621
  • 社債
    LQD、HYG、JNK、SJNK
    (USHY)

債券ETFの注意事項

債券ETFは「個別債券」と異なり、”価格変動リスク”があります。

債券ETFはどこまで行っても、『売却』という出口戦略を練る必要があります。これは、債券の『長期保有でリスクが減る』というメリットの一つを消した商品となります。

その点、『個別債券』は価格変動が起きても保有するだけでリスクが低減します。個別債券はこちらの記事を参照ください。

総合債券

総合債券の魅力は、純資産が大きい」ところです。

この魅力は、大量な現金が必要な時に直ぐに現金化が行え、自分の売りで価格の変動が起きにくい所が魅力です。

紹介する2つのETFはどちらも同じ指数と連動するように作られています。

総合債券
・AGG
・BND
・その他
 (AGGY、SPAB)
  • 豊富な資産額で、価格変動小さく売りが行える

AGG:総合債券

ブラックロックが運用する総合債券です。

AGG(2023.1初旬)
AGG(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産
約 $82.50B(11兆円)
分配金利回り(TTM) 2.37%
経費率 0.03%
債券残存期間
Duration
5.99年
ベンチマーク
米国総合債券指数

AGGは「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」(以下、三大ネット証券)で買付手数料が無料となっている所が優れています。

投資先は米国債モーゲージ債への投資がその多くを占めます。

モーゲージとは
住宅ローンを担保に発行された債券のこと。
  • 3大ネット証券で買付け手数料「無料

BND:総合債券

ヴァンガードが運用する総合債券です。

BND(2023.1初旬)
BND 2023.1
運用会社 Vanguard
純資産
約 $84.89B (11兆円)
分配金利回り(TTM) 2.49%
経費率 0.03%
債券残存期間
Duration
6.5年
ベンチマーク
米国総合債券指数(浮動調整)

BNDはAGGと比べて、購入単価が小さい所が魅力です。購入単価が小さいほど、ドルコスト平均法が行いやすいです。

BNDは「マネックス証券」でのみ買付手数料が無料となっています。総合債券を定期的に購入したい方はマネックス証券をオススメします。

投資先は米国債と政府機関債が約40%、社債やMBSが約25%、モーゲージ債が約20%となります。

MBSとは
 MBSは(Mortgage-backed securities)の略称で、住宅ローンを担保として発行される有価証券の総称の事を言います。
  • ドルコスト平均法が容易

その他:総合債券

その他に、先述したAGGとBNDより社債比率の高い「AGGY」。逆に、社債比率の低い「SPAB」があります。

どちらのETFも純資産額が小さい債券となりますので、紹介は割愛します。

  • 資産額が小さい
    変動率大、流動性小

超長期債券

超長期債券はこちらの記事で解説したように、変動率が株式指数と同じくらいあるのが特徴です。

超長期債券
・TLT
・EDV
・2621
  • 変動率が大きい(株指数なみ)

TLT:超長期債券

20年超の債券へ投資するETFとなります。

TLT(2023.1初旬)
TLT(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産
約 $27.63B(3.6兆円)
分配金利回り(TTM) 2.59%
経費率 0.15%
債券残存期間
Duration
17.42年
ベンチマーク
米国国債20年超指数

チャートの動きを確認すると、総合債券と比べて明らかに値動きが激しい事がわかります。

この値動きで、債券で売買益が狙えるETFとされています。

  • 超長期債券は売買益が狙える

EDV:超長期債券

超長期債券ETFで資産額が2位のETFとなります。

EDV(2023.1初旬)
EDV 2023.1
運用会社 Vanguard
純資産
約 $13.97B (1.9兆円)
分配金利回り(TTM) 2.49%
経費率 0.06%
債券残存期間
Duration
24.22年
ベンチマーク
米国債20~30年ストリップス債

デュレーションが長いため、TLTよりも金利に対する変動率が高いETFとなり、利上げピーク付近で投資妙味が出てくるETFです。

デュレーションとは
 デュレーション(Duration)は、債券を保有することにより利子や元本(額面部分)を受け取る期間を加重平均した期間です。ここでは簡単に「債券残存期間」としています。

デュレーションが長い理由は、ストリップス債へ投資を行っているからです。

ストリップス債とは、利払いが無い債券のことで、詳しくはこちらの記事を参照してください。

  • 償還期間が長く変動率が大きい

2621:超長期債券

米国の超長期債券への投資で、為替ヘッジ付きのETFとなります。

2621(2023.1初旬)
2621のチャートについて
tradingviewのウィジェットが連携しませんでしたので、こちらのリンクからご確認ください。
2621(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産 約 204憶円
分配金利回り(TTM) 2.73%
経費率 0.154%
債券残存期間
Duration
25.72年
ベンチマーク
FTSE米国債20年超セレクト・インデックス
(為替ヘッジ有)

資産額が小さい所がデメリットとなります。

このETFは米国長期債へ「為替ヘッジ」で投資できるETFです。為替ヘッジがある分、変動率が小さくなります。

為替ヘッジ「有」を簡単に言うと、「円の高安に価格の上下が振り回されない」商品となります。為替ヘッジについて詳しくはこちらの記事を確認してください。

  • 償還期間が長く変動率が大きい

社債

社債は、企業の信用リスクが大きく分散投資を必要とします。

1つのETFを購入すれば、数万円で数百から数千の企業へ分散して投資を行えます。

社債のポイント
・企業固有の信用リスクがあります
・分散投資が必要となります
※格付けが低い商品ほど分散が必要
社債
投資適格社債
(LQD)
投資適格外社債
(HYG、JNK)
投資適格外社債(短期)
(USHY、SJNK)
  • 小資金で分散投資が可能

LQD:社債

投資適格の社債へ投資を行うETFです。格付けで「投資適格社債」へ投資を行います。

LQD(2023.1初旬)
LQD(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産
約 $35.3B(4.5兆円)
分配金利回り(TTM) 3.26%
経費率 0.14%
債券残存期間
Duration
8.42年
ベンチマーク
米国総合社債指数
分散する債券数
【格付け】BBB~A
・2500社以上
・A➡42.01%
・BBB➡47.32%

国債と比較して、利回りが大きいのが特徴となります。格付けで「BBB」~「A」が約90%を占めるETFとなります。

BBBの破産率は?

格付け「BBB」の返済不可能となる率は約3%を下回ります

他の記事には各格付け評価毎に返済不能となる確率を解説しています。詳しくはこちらの記事を参照してください。

  • 投資適格社債へ2500社の分散投資

HYG:社債

ジャンク債と言われる「投資適格外」の社債へ投資するETFです。

HYG(2023.1初旬)
HYG(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産 約 $17.15B(2.2兆円)
分配金利回り(TTM) 5.26%
経費率 0.48%
債券残存期間
Duration
3.93年
ベンチマーク
米ドル建てハイイールド社債
分散する債券数
【格付け】BB以下
・1200社以上
・BB➡51.48%
・B➡37.09%

一般に投資適格社債へ投資する時は1,000万円以上必要となります。しかし、ETFなら数万円から投資が出来るのが大きなメリットです。

投機適格債へ投資する「LQD」と比較して、利回りが高いのが特徴である一方、経費率が高い点が投資家に不利となります。

次に、HYGの経費率を抑えたETF「USHY」について解説します。

  • 個人投資家でも適格外」社債へ投資可能

USHY:社債

2017年から運用される新しいETFとなります。

USHY(2023.1初旬)
USHY(iShares) 2023.1
運用会社 BlackRock
純資産
約 $9.73B(1.3兆円)
分配金利回り(TTM) 5.87%
経費率 0.15%
債券残存期間
Duration
3.94年
ベンチマーク
米ドル建てハイイールド社債
分散する債券数
【格付け】BB以下
・1900社以上
・BB➡48.02%
・B➡38.88%

HYGの後発ETFとなり、経費率がUSHY(0.15%)へ大幅に下がったETFとなります

資産額が小さいですが、資産流入額がHYGの2倍以上となり今後主流となるETFです。

ぜんきち
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残念ながら日本の証券会社から購入できません

2023.1時点で三大ネット証券から購入することが出来ません。しかし、HYGに代わるETFとして注目度が高いため紹介させていただきました。

  • 経費低く分散先も多い

JNK:社債

こちらもジャンク債と言われるETFです。ジャンク債へ投資すると言ったら、「HYG」「JNK」の2つが主流となります。

JNK(2023.1初旬)
JNK(SPDR) 2023.1
運用会社 State Street
純資産
約 $9.46B(1.2兆円)
分配金利回り(TTM) 6.01%
経費率 0.40%
債券残存期間
Duration
4.02年
ベンチマーク
米ドル建てハイイールド社債
分散する債券数
【格付け】BB以下
・1100社以上
・BB➡47.32%
・B➡41.71%

HYGと比べ、経費率が0.08%低く、利回りも大きくなっています。

合理的に考えれば、HYGよりもJNKの方が投資妙味が優れています。

  • 経費低く分散先も多い

SJNK:社債

先述したジャンク債券より、期間が短いものとなります。

SJNK(2023.1初旬)
SJNK(SPDR) 2023.1
運用会社 State Street
純資産
約 $3.43B(0.4兆円)
分配金利回り(TTM) 5.82%
経費率 0.40%
債券残存期間
Duration
2.48年
ベンチマーク
Bloomberg US High Yield 350mn
Cash Pay 0-5 Yr 2% Capped指数
分散する債券数
【格付け】BB以下
・700社以上
・BB➡44.22%
・B➡42.67%

デュレーションの期間が短い分、変動率が小さくなるのが特徴となります。

短期ハイイールド債ETFとして「SHYG」もありますが、取り扱う日本の証券会社が少なく、「SJNK」への投資が現実的です。

  • 利回り高く、短期運用で変動率を抑える

まとめ

債券ETFを使い勝手で分類すると3つに分類できます。

  • ポートフォリオの債券
    ➡ AGG
  • 売買益を狙いたい
    国債 ➡ EDV
    社債 ➡ 個別債
  • 定期的な分配金を受けたい
    リスク「小」➡ LQD
    リスク「大」➡ JNK

ここで上げた例は一例となります。自分にあった投資作戦に役立てていただくと嬉しく思います。

繰り返しになりますが、ジャンク債は個人投資家が個別債券で購入する事が出来ない債券で、ETFへの投資で実現できることが大きなメリットです。

  • 総合債券「AGG」が主流の債券投資先
  • 売買益を狙う社債は「EDV」
  • 「JNK」は大きな下落で高い分配金が優利

記事が、タメになったと思われたら、“SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

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