こんな悩みがある方のために、記事を書きました。
損切が苦手な方や利益確定が不得意という方へ向けて記事を書きました。
あなたは、こんなことを経験したことはありませんか?
株価が目標とする水準まで上がった(下がった)時に、決済しようと思っていたのに、いざその価格になると、もうちょっと上がるだろうと欲が出てしまう…
実は、この行動『脳』が関係しています。
機関投資家でさえも人である以上『脳が仕組み』は一緒です。
この記事で自分が投資を行う時に気を付けるポイントとして、または、大衆心理としてどういった傾向があるかを知ることが出来たら嬉しいです。
今回の記事では
1.損失回避性
2.アンカリンク
3.後悔回避性
この3つに分けて解説します。
損失回避性
人は損得が絡むと非合理的な行動をします。特に数千円程度の小さな損失に対してこの傾向が強く表れます。
例えば、
ガソリン代が数円安い所で給油するために往復で十数km走行する。家電製品を購入する時にネットで最安値を探す。
この行動は、自分の多大な時間と労力をかけて、数千円の損失を回避するといった、非合理的な行動となります。
そして、このことを知っていたとしても、感覚的についついやってしまいます。
損失回避性向は脳の中心部から出る信号です。中心部は古来から養われた部分なので、損失回避性向は本来、死の危険を回避しようとする、危険察知能力だと言われています。
この損失回避性は「プロスペクト理論」と呼ばれております。プロスペクト理論について詳しく別の記事で解説しておりますので、関連記事に貼っておきます。
【対策例】
投資前に決めた水準を守るため、注文時に逆指値を同時に入れる。
アンカリング・バイアス
いくつかある “認知バイアス” のなかの一つである『アンカリング・バイアス』をご存じでしょうか?
アンカリング・バイアスとは、人が何かを推測するときに、自分の既知の物事や数字を起点に考えることです。ちなみに、アンカリングは直接関連性のないものにまで無意識のうちに入り込むことが実験で確かめられています。
例えば、『 “60%OFF” 閉店セール』と書かれているような広告を見るとします。通常価格を知らない場合はこれを見て「お買い得」と認識をしたことはありませんか?これは、通常価格から割引されている金額が大きいであろうという情報を基に、商品の値段を安いと判断しているからです。
他にも、過去の経験から未来を予測する事があります。
例えば、ルーレットゲームで「黒」が5回続いて出たとします。すると、この次には「赤」が出ると思ってしまうことがあります。よく考えたら、約1/2の確率のため、またしても「黒」という可能性は十分あります。
これを投資に当てはめると、こうなります。
買った時の価格に意味が無いことを認識して、投資前に株価が上昇した場合、下落した場合でどうするかを事前に決めておく必要があります。
また、投資した時と社会情勢や自然災害などの影響で、予想した未来と仮説が変わってしまえば、その際にも自分のポジションを手仕舞う事を考えて欲しいです。
【対策例】
・自分の意図しない要素が出現したら、新しい考えで再考する。
後悔回避性
『後悔』を避けようとする性質があります。…当たり前の事だと思いますが、後悔を説明すると、2つの選択肢を比較して感じるネガティブな感情を言います。
具体的には、私たちの脳は「経験した事」と「経験しなかった事」とを比較して、「あの時にこうすればよかった」と欲求が伴うことです。
例えば、コロナショックの暴落時に株を購入した方がツイッターで現在の成績を披露するとします。すると、「自分も投資しておけばよかった」などと後悔が再燃します。
この後悔があるからこそ、最近の調整場面で「今度こそ」と思い、安易にフルインベスト〔1〕したりします。
知っておくべきことは、誰にでも「後悔したくない」という感情によって突き動かされることがあるという点です。
〔1〕:資金のほとんどを投資に回して、余剰資金を持たない事
【対策例】
・資金を投下前に、投資をしてからの失敗時と成功時を想像する。
まとめ
- 投資前に、失敗時と成功時を想像する。
- 許容できる損失ラインで、逆指値をいれる。
- 投資をした時と社会や環境が変わった時は、新しい観点から保有し続けるか再考する。
共に学んでいきましょう!それでは、また!!
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