私にはどっちが良いのか、わかんない…
それぞれのデメリットは?
資産運用を行なっている同僚に勧められ投資を始めたけど、久しぶりに口座を見るとマイナスになっている…「このままで本当に良いのか?」って不安に駆られたことはありませんか?
やっぱり、全世界株の方が良かったかな?
そんな、不安を持っていたり、迷っている方へ向けて、解決の一助となる記事を作成しました。
全世界、米国株どちらも、大きくハズレでない投資手法ですが、以下の方には全世界株がオススメできます。
資産形成の基本は、どれだけ大きな暴落が起きようとも、投資を継続けなれければいけません。その時に、「全世界株がダメであれば、どの国へ投資してもダメである」と割り切ることができます。
この記事では、「米国株」と「全世界株」投資のそれぞれの解説と最後に初心者はなぜ全世界株がよいのかについて理論的な解説を行います。
もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
米国株投資派の主張
・多様性を認める文化があり、多人種が活躍しやすい
・法整備が整い、投資家ファーストの環境
米国企業のビジネスはグローバルで行われており、米国外の収益が40%以上と言われています。
結局、全世界への投資とほぼ変わらないのに、リターンは全世界株より優れています。
他にも米国株投資へ投資するメリットについてこちらの記事で解説しています。>>米国株投資が優れている理由
世界株投資派の主張
・成長企業を取りこぼすことなく投資が可能
・暴落時に諦観ができ、保有し続けやすい
全世界株への投資は、これ以上ない地域分散できるのが大きなメリットです。一つの地域で株式の暴落が生じても、下落幅はリセッションを起こした国よりも限定的になります。
また、全世界株自体が暴落すると、世界全体で景気後退がしているので、「どこに投資していても同じ」という諦め感から積立投資を継続しやすいです。
全世界株へ投資するメリットについてこちらの記事で解説しています。>>米国株投資と全世界投資を比較したメリット
なぜ迷ったら「全世界株投資」なのか?
迷ったら全世界と言われる理由は、元本割れリスクの期間が短いからです。
記事の冒頭に書いたように、投資はなるべく長く続ける方が資産を増やす可能性が上がります。つまり、狼狽売りすることなく超長期で資産を持つことができれば、元本割れの可能性をほぼ0にすることが可能です。
元本割れについて解説する前に、リスクについて解説します。
2つのリスクを理解する
リスクって危険とかでしょ?
投資でいうリスクは変動率です
一般的にリスクって言うと、危険という意味から「元本割れ」を想像します。しかし、投資で言うリスクは「変動率」を指しています。
「元本割れリスク」と「投資のリスク」については、画像で確認すると理解しやすいです。
元本割れのリスクは「元本割れの確率」と言い換えることができ、面積の部分を指します。また、投資のリスクは変動率のことで正規分布の「左右の幅」で表されます。
・左右の幅:投資のリスク(変動率)
先ほどの画像で用いた曲線図は正規分布と呼ばれる図です。
・赤から青:95.45%で発生
・赤から緑:99.73%で発生
ちなみに、正規分布についてはこちらの動画がとても参考になります。
次に「元本割れのリスク」がどの時点から減少するのかを確認します。
全世界株と米国株の元本割れの期間について
全世界株投資は元本割れリスクの低減が3年以降から始まります。下の画像は米国株投資と全世界株投資の元本割れリスクの低減イメージです。
・全世界株投資:全世界+債券など
・元本割れリスク:5年以降に低減
・期待リターン:20年で400%
【全世界株】
・元本割れリスク:3年以降に低減
・期待リターン:20年で280%
米国株の方がリターンは大きくなりますが、元本割れリスクの低減が5年以降から始まります。
一方、全世界株ですと3年を境に元本割れリスクが下がりますので、米国株より狼狽売りをする可能性が早めに減少します。
3年持てば元本割れしないの?
そういう意味ではありません
全世界株投資であれば、投資によるリターンの資産増加が期待でき、3年目以降から徐々に元本割れリスクが下がります。
いつ元本割れリスクがなくなるの?
次に保有期間と元本割れについて解説します。
【全世界株投資】元本割れ可能性
全世界株ETFであるVTや投資信託のオルカンと債券ETFを組み合わせることで下図の正規分布となります。
・1σ(68%):‐5%~19%
・2σ(98%):‐17%~31%
1年間の投資期間では、元本割れを起こす可能性が30%程度ですが、5年、10年と期間が長くなればなるほど、元本割れとなる可能性は小さくなります。
結論は15年保有することで元本割れの可能性は極めて小さくなります。
次に米国株の場合を解説します。
【米国株投資】元本割れ可能性
下の画像は米国の指数であるS&P500の正規分布になります。
・1σ(68%):‐5%~23%
・2σ(98%):‐19%~37%
米国株ですと、20年近く株式を保有していないと元本割れとなる可能性があります。
全世界と比べて、元本割れリスクが低減していく期間が2年遅れるので、元本割れのリスクはその分長くなります。
元本割れのリスクを長期間抱えても問題ない場合は、リターンを選び米国株という選択肢も有りです。
元本割れを許容するかどうかかぁ
「リスク許容度」内での投資が重要です
投資商品の紹介
でも、何に投資すればいいのか…
次に紹介する商品は資産形成向きな商品です
具体的に投資商品を選ぶ時には、以下の投資商品があります。こちらの商品はどれを選んでもハズレは有りません。
種類 | ティッカー(商品名) | 経費率 | 純資産額 |
ETF | VT | 0.07% | 3兆6040億円 |
投資信託 | emaxis slim 全世界株式(オルカン) |
0.05763% (0.111%) |
9600億円 |
投資信託 | SBI 全世界株式 |
0.104% (0.124%) |
960憶円 |
投資信託 | SBI・V 全世界株式 |
0.128% (0.162%) |
211億円 |
投資信託 | 楽天全世界株式 | 0.0561% (不明) |
21.55億円 |
種類 | ティッカー(商品名) | 経費率 | 純資産額 |
ETF | VOO | 0.03% | 39兆5680億円 |
ETF | VTI | 0.03% | 38兆5290億円 |
投資信託 | emaxis slim 米国株式(s&p500) |
0.0845% (0.112%) |
1兆8750億円 |
投資信託 | SBI・V S&P500 |
0.088% (0.104%) |
8230憶円 |
投資信託 | SBI・V 全米株式 |
0.088% (0.110%) |
1380億円 |
投資信託 | 楽天 S&P500 |
0.077% (不明) |
47.66憶円 |
沢山あって迷う…
投資信託で手数料の安い物がオススメです
投資信託は昔と違い、現在では手数料の安い良い商品も出てきました。ETFと比べ信託報酬が高く見えますが、配当再投資のことを考えると、どちらを選ぶのかは好みの問題です。
経費率による優位については、後日、別の記事で解説します。(記事を作成するのに数十時間かかります)
米国株:emaxis slim 米国株式(s&p500)
※手数料が低い商品を選択
どちらかを選ぶ決定的な「たった1つの質問」
あなたの保有する株価が一時的に半分になった時に、「全世界株」か「米国株」のどちらを購入できますか?
15年以上の超長期投資を考えている方はこれから必ず暴落に見舞われます。そんな時でも投資を継続する必要があります。
この時に、「投資を継続できる」と感じた投資対象へ決めると間違いないでしょう。
う~ん…いまいちピンとこない
そんな時は「全世界株」です
暴落と言われても、なかなかイメージが付かないでしょう。こちらの記事で過去の暴落の規模を解説しています。>>米国株暴落の歴史
結局、資産形成は積立を継続することに意味がありますので、先述したように元本割れリスクが小さい全世界株へ投資を推奨します。
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ぜんきちはどっちに投資しているの?
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