インドは少子高齢化を迎える中国を抜き去る勢いを見せています。その中でもハイテクセクターで売上高に伸びがありそうなWNSを分析してみました。
WNSホールディングス(WNS)基本データ
社 名 | WNS Holdings Limited. |
本 社 | インド ムンバイ |
ティッカー | WNS(NYSE) |
セクター | Technology |
決 算 | 3月 |
創 業 | 1996年 |
上 場 | 2011年(NYSE) |
事業内容
音声、分析、金融、会計、顧客管理、事務管理サービスのBPOサービスをグローバル市場で提供する企業です。売り上げの大半は米国からの利益であり、ヘルスケア関連業務が拡大しています。インドでは法人向けサービスを展開しており、サービス利用が増加することが期待される企業です。
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)…完全な外部委託
アウトソーシング…一時的な人材派遣
WNS 実績
営業利益率は優良企業の目安とされる10%を超えています。特に2019年からは15%以上と伸びており、ヘルスケア関連業務が売り上げの牽引役になっています。
売上高が10憶$未満であり、アメリカを市場とする企業としては、まだまだ成長幅があると思います。2012~2016年にかけて2011年の売上高を確保出来ていないのが気になりますが、この間に営業利益率が上昇していますので、収益回収フェーズに移行したとみています。
ROEが左縦軸、ROAが右縦軸となります。
規制変更案が出され、契約キャンセルがあった
2017年を除くとROE、ROAともに10%を超え
資金効率が悪くないことが分かります。
キャッシュフローは、非常に潤沢で赤字が無く安定しています。
まとめ
WNSはヘルスケア関連業務を強化していることもあり、コロナ禍でのマイナス影響はありませんでした。ハイテクセクターでありながら、ヘルスケア業務の強化を進めているため不況下でも、利益を生み出す体質となっています。今後はインド市場の収益を伸ばし、アメリカとインドの両輪で成長していけば、売上高と利益率がおのずと上昇すると考えています。
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