こんな悩みがある方のために、記事を書きました。
“レバナス”に、安全に投資をしたい方向けに記事を書きました!
“レバレッジ”をかけた商品の弱点を克服するために、暴落時の買い増しができるよう判断基準を書きました。今回はVXN編です
レバレッジ商品は日々の価格変化が激しく、誰でも暴落時には精神的にダメージをおいます。
日々の節約で貯めた、お金が一夜で20%づつ減る事だってあります。
前回は、”レバレッジ”の弱点である暴落時の損失が2倍の対策として、
買い増しする判断で”狼狽売り”を防止する策を推奨する記事を書きました。
これまで、“価格変動”や“RSI”を用いて、誰でも機械的に投資判断を行い、それでいて最大リターンが見込める投資方法を検討しました。
今回のVXNだけでの買い増し判断ではあまり有効な手立てではないことが分かりました。
では、なぜダメだったのか?そして、恐怖指数であるVXNをどう使えば良いのか?を簡単な統計データを基に紹介します。
VXNを知らない方も、簡単な解説を交えますので、最後まで見ていってください。
VIX,VXNのおさらい
どちらも、ボラティリティ指数となり、ボラティリティが高まる時には株価が下落する場面のため恐怖指数と言われています。
インプライドボラティリティを使って算出されており、30日先のボラティリティに対する市場予想値を表します。
ボラティリティ指数はいくつかあり、“VIX” や “VXN”の他にもダウ平均株価のボラティリティ指数である“VXD”もあります。
インプライドボラティリティについてはこちらの記事を参照ください。
VIX
代表的な恐怖指数として知られています。こちらの指数はS&P500指数の価格データを基にした、ボラティリティ指数となります。
通常は10~20の間で動いており、30を超えると警戒領域と判断します
VXN
NASDAQ100指数の価格データを基にした、ボラティリティ指数となります。
S&P500より値動きが大きくなるため、通常は20~30の間で動いており、40を超えると恐怖が大きいと見れます。
VXNが買い増しに適さない理由
- 高値と低値の差がありすぎる
- 目標とする値を終値で超える回数が少ない
- 一度上がると上がりっぱなしとなる
VXNを機械的に買い増し判断を際に、「値」「変動率」が分かりやすいと考えております。
「変動率」を買い増し基準で検討してみると、最大が“90%超”となり急高騰となるため、判断基準に適しません。
では、「値」についてはどうかというと、“40”を超えると狼狽売りが発生することが多い。と言われていることから40を基準に考えました。
検証結果
毎日チャートを確認するのが、負担と対価が伴わないことから、VXNについても”週足”で確認することとしました。
こちらは、”週足”のVXNのチャートです。
結果的に週足では、恐怖指数は一度上がったら、高値で一定期間推移してしまうため、買い増し回数が少なくなりました。
白色の四角で囲ったところを見ると買い増しが、さぞ沢山機能してそうに感じますが、初めの四角(2008~2010)では「2回の買い増し」に終わりました。
恐怖指数はスパイクのようなチャートの形のため、”週足”では買い増しが機能せず、”日足”では多く機能してしまいます。
“週足”価格変動法との比較
こちらの表は週足価格変動法を用いて買い増した価格と、VXNの”40″で買い増しする時の株価の比較です。
(2004.1.1~2021.5で調査)
価格変動…週足価格変動法
同じ…VXNと週足価格変動法での買い増しタイミングが同じ
週足終値 VXN”40″ | 安値 購入 |
2008.9.29 | 価格変動 |
2009.1.5 | 価格変動 |
2010.5.3 | 同じ |
2010.5.17 | 価格変動 |
2011.8.15 | 同じ |
2011.9.26 | 価格変動 |
2020.2.24 | 同じ |
2020.8.31 | 価格変動 |
2020.10.19 | 価格変動 |
2004年からでの検証結果では、VXNでの購入よりも、週足価格変動法(▲6%)で購入する方が、優れていることが分かりました。
いくつかの検証をする中で、恐怖指数はボラティリティが高いことから、VXNだけで判断すると、いくつかの条件を付けないと適切な買いタイミングとなりませんでした。
私たちが目指すところは、シンプルな投資判断で最大のリターンを目指しているため、恐怖指数を使った買い増し判断は不可という結論に至りました。
恐怖指数を利用する一つの案
赤色の丸は週足価格変動法で買い増し判断した時より安い値となるタイミングです。
どちらの赤丸もVXN週足の終値で40を超えておりません。しかし、この一、二週間前に価格変動法であれば、買い増しを実行しております。
何が言いたいのかというと、価格変動法で買い増しする際に、VXNが高値であれば適切な買い増しタイミングとなっている。また逆に、VXNが安値であれば買い増しタイミングとしては良くないと考えられます。
しかし、この考えはシンプルではありませんので、注意が必要です。
そして、仮にVXNも判断材料として使う場合には、明確な数値を出している方が良いと考えています。なぜなら、実際にそういう相場になった際に主観を排除し機械的に投資判断ができるからです。
【暴落判別一覧表】
時間足 | ティッカー | サイトリンク | |
株価 | 月足 | QQQ or QLD | 判定法 |
株価 | 週足 | QQQ or QLD | 判定法 |
インジケーター(RSI) | 週足 | QQQ | 判定法 |
ボラティリティ指数 | 週足 | VXN | 判定法 |
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