リスクフリーレートとは…
安全資産で生まれるリターンの事をいいます。安全資産とは、元本割れのリスクが無い資産の事お言い、“無リスク資産” と呼ばれることがあります。
例えば、『預金』、『国債』や『保険』をいいます。
フリーには、自由や無料という意味がありますが、ここでは「なし」と言う意味で使われています。
リスクフリーレートの金利は?
先に上げたように、リスクフリーレートは一つではありません。
この “無リスク資産” の内一番金利が高いものに生活防衛資金などを置いておくと、有利に資産を増やせます。
定期預金
現状で預金であれば、流動性は損ないますが3年もしくは5年定期で0.35%の “SBJ銀行” が一番金利が高くなっております。
金利が高くつくキャンペーンは2022.2.9までとなります。
詳細リンクはこちらになります。
普通預金
“楽天銀行” や “イオン銀行” で0.1%の運用が出来ます。
イオン銀行で0.1%金利運用可能な方は一部の方となります。
リスクプレミアムとは…
“出資者がリスクに見合うだけの儲けを表したもの”の事で、リスク資産から無リスク資産を引いたレートとなります。
言い換えると、リスク資産からリスクを冒さなくても獲得可能なリターン(銀行預金についての『金利』や長期債券の利回り)を引いたレートの事です。
例えば、リスク資産のリターンが7%で、リスクフリーレートが0.1%の場合はリスクプレミアムが6.9%となります。
リスクプレミアム計算式
リスクプレミアム = β(Rm-Rf)
β(Rm-Rf):株主が投資により期待する利回り
リスクフリーレート = Rf
Rf:リスクがない金利(国債などの利率)
Rfはリスクフリーレートと呼ばれ、リスクを取らなくても期待できるリターンを指しており、主に国債金利をいいます。
β(Rm-Rf)はリスクプレミアムと呼ばれ、出資者がリスクに見合うだけの儲けを表したもので、Rfを引いていることから、リスクテイクのリターンの追加分だけを算出している式になります。
Rmは株式市場で長期間における年間平均投資リターンのことです。
βは株式市場全体と比較したブレ幅のことで、1であれば株式市場と同じ変動をする意味を指します。例えば、1.5であればブレ幅が大きい(リスクが大きい)。1を下回ればブレ幅が株式市場全体に比べて小さい(リスクが小さい)という事を指します。
リスクフリーレートの落とし穴
安全資産であげた3つの資産は全て信用リスクが存在します。
流動性〔1〕を失う可能性も十分にあります。例えば、保険や定期預金の場合、数年間は解約する事ができません。〔2〕
特に保険は、十数年資金が拘束され、解約すると元本割れするという所を考えると、大きなリスクを取っていると言えます。
十数年というのは子供が大人になる年数のため、家族のライフスタイルが変化しますので、毎月や毎年決まった額を積み立てる貯蓄型保険は、加入時は想定していないくらい大きなリスクを背負っています。
〔1〕:換金性の事。例えば土地は流動性が低く、普通預金は流動性が高い
〔2〕:解約すると高い金利を受け取れなくなる。
まとめ
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