あまり知られていない、貯金の基本的な事項について解説します。
ここでは、普段から気にすることの無い貯金について解説します。
あなたは、なぜ貯金に対して安心感があるか知っていますか。
盗難の心配がないから??
紛失のリスクがないから??
日本の歴史を振り返ると、貯金についての真実がわかります。
この記事では、貯金についての『基本的な事項』と『貯金で気を付けたい事』について解説します。
この記事を、“家族” や “友人” と共有して頂けると幸いです。
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貯金の基礎
みなさんがご存じなように、貯金は現金を安全に保管する手段です。
ここでは、基本的な事項について解説します。ご存じの方も復習としてご覧下さい。
貯金は安全資産!?
貯金は最も使いやすい現金を盗難の心配が無く、安全に保管できる方法です。
しかし、世界を見ると、一日の引き出し額が制限されることがあります。
ギリシャ危機の煽りを受けて、預金封鎖を行った『キプロス』はまだ記憶に新しいと思います。
日本は大丈夫じゃない?
預金封鎖は過去に日本でもありました。
実は、日本においても約75年前となる1946年に預金が引き出せなった事がありました。こちらの記事で、『預金封鎖』について触れています。
大金は保証がない
銀行にはペイオフ制度(預金保険制度)といって、預金者のお金を一定額保証する制度があります。
平成8年には、預金保険制度の特例ということで、預金額の全額が保証されることもありましたが、現在の保証額は1,000万円までとなります。
ペイオフ制度の要点は『銀行が破綻しても1金融機関あたり1,000万円まで預金を保証してくれる』〔1〕というところです。
〔1〕ペイオフとは:一金融機関ごと預金者一人当たり元本1,000万円とその利息等が保護される制度
貯金は債券投資
銀行は、預かったお金を、企業や個人へ出資して利益をあげます。
こちらは銀行の収益ですが、海外貸出や国内貸出(ホールセール)からの収益が高くなります。
つまり、私たちの”お金”は”企業”へ貸し出されている。つまり、私たちは間接的に投資を行っていることになります。
貯金崇拝の真相
そもそも、私たちが代々貯金が好きな理由は何でしょうか?
日本の歴史を振り返ると、貯金との関係性が見えてきます。
日中戦争が始まった1937年以降に、日本の戦費獲得を目的とする国民の貯金が推奨されました。
新たな貯蓄額として、270憶円を目標にして行われました。当時の270憶円は現在の約59.4兆円となります。〔1〕
〔1〕当時の1円が2200円から2600円で算出。参考値:大学生の初任給が75円(約20万円)、はがき1枚2銭(50円)
第二次世界大戦後も、日本は『復興』と『経済成長』のための貸出のため、預金を奨励しています。
貯蓄と投資
こういった姿勢が、3世代で続いたため、考えが変わらない方が大多数となります。
この記事で解説していない様々な背景から、預金比率が高まった理由について、こちらの記事で考察しました。
休眠口座について
10年間使用していない
口座はないから大丈夫!!
銀行によっては安心できません!!
銀行の経営が苦しくなってから、各手数料が導入されました。
手数料についての解説の前に、『休眠口座』について復習します。
概ね1万円以上あずけている口座である場合、休眠口座となる前に、通知が行われます。
この通知に返答が無ければ『休眠口座』となり、預金額が銀行の経済活動に使われてしまいます。
え..戻ってこないの?
通帳や印鑑がそろっていれば、休眠口座となっても窓口に行けば預金を引き出す事は可能です。
しかし、これは過去の話で、現在は手数料が発生する銀行が多く、預金額が大きく減っている事も考えられます。
未利用口座手数料
過去の金利が高い時代では、地方銀行でも収益は優れたものでした。
しかし、金利が低い状態が長く続いた昨今においては収益の悪化に伴い、過去の『休眠口座』体制を取る事が困難になっています。
…でも、10年間あるんでしょ?
銀行により運用方法は異なりますが、2年間口座の使用がない場合、『未利用口座』とされる銀行もあります。
未利用口座となると、『口座管理手数料』が発生し、手数料〔2〕を下回る残額となると『口座解約』となってしまいます。
〔2〕未利用口座管理手数料の金額は、銀行により異なりますが、年に1,000円以上かかるケースが多いです。
まとめ
10年間使用していない休眠口座は毎年1,200憶円あるそうです。
10年以上使用していないという事は少数だとしても、身近な方で、2年間使用していない口座を持っている事はありそうです。
友達に聞いてみよ~っと
各銀行が手数料を付けだしたのが、2020年と今から2年ほど経っております。
正月やお盆の時に、親戚や友人にそういった口座が無いか一度訪ねると、案外ありそうで喜ばれそうです。
親戚や友達にこの話題を出す時には、このサイトについて紹介してもらえば嬉しく思います。
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