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安全な国債投資は”日本”か”海外”投資先の選別方法

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ぜんきち
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どこの国の国債がいいの?
日本より良い国債はないの?

この疑問を解決する記事を書きました。

日本の個人向け国債は『0.05%』で、100万円の国債を購入しても5,000円にしかなりません。

しかも、国債を購入した100万円は5年間、使う事はできません。

もっと、良い投資先は無いのかなぁ

世界に視野を広げれば、日本より魅力的な国債がいくつもあります。

しかも、海外の国債を持つということは、資産防衛の観点からも優れた投資判断です。

この記事では、日本より優れた“外国債”“債権の選び方”について解説します。

え…海外!?

”海外”と聞くと『心理的な壁』がそびえ立つような気がしますが、実は海外への投資は簡単で、しかも選択方法さえ間違えなければ、日本の国債よりも安全なんです!!

この記事は、初心者でも外国債へ投資判断が付くように丁寧に解説しています。

もし、「投資の幅を広げたい」「景気悪化時でも利益を得たい」と思っている方は是非ご覧ください。

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Check Point
  • 日本の国債を購入するという意味とは
  • 外国債の”リスク”について
  • 日本より安全な国はどこ?
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海外の債券について

投資についての一般的な知識で、海外の”債券”や”株式”への投資は、国内よりもリスクが多いという認識があります。

これは、『為替変動リスク』があるからです。

しかし、自分の資産を守る視点で考えると日本に住みながら、日本に投資するのはかえってリスクが大きいです。

日本の現状
・日本の人口減(毎年50万人)
・少子高齢化で移民が少数
・インフレの海外に対して長期のデフレ
・輸入で資金が海外へ流出

日本に全ての資産をかけるのは、資産を守るのに少々不安があります。その点、海外へ資産を振り分けると、リスク分散として有効で安心です。

ホームカントリーバイアス

ホームカントリーバイアスとは
投資家が海外投資に慎重になり、自国の株や債券などに対して資産配分の比重を多くする傾向があることを言います。

日本に暮らしているだけで、知らずのうちに『日本に全額投資』になってしまいます。

自国資産に偏る背景と心理
収入源が”円”で受給し、不動産を所有するなど生活で使用する通貨が”円”であると、日本で生活しているだけで自然と円に偏って資産を保有することになります。また、国内の情報が簡単に収集でき、為替リスクが無いことで、自国の比率がおおくなる。

もし、『日本』が信用を失い、通貨の価値が下落すると、自分の資産が減少してしまいます

特に、通貨の価値が下落すると、ほとんどを輸入に頼っている日本では影響を避けられません

  • 生活国へ知らずのうちに資産が偏る

外国債【5つのリスク】

海外へ投資するのには、株式同様5つのリスクが存在します。

種類 特徴
信用リスク 発行体の財務状況が悪化し支払い能力が低下すると、元本を割り込むことがあります。
また、デフォルトとなると、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
価格変動リスク 満期日前に中途売却する場合、市場価格が購入価格を下回ると売却損がでます
為替変動リスク 外貨建の債券の場合、外国為替市場の動向によって為替レートが変動するため、円換算した時の金額が減少する恐れがあります。※円高となった場合、元本を割り込む
流動性リスク 中途売却をしたくとも、発行量や売買量が少ない債券であると、希望通り売却できません。
カントリーリスク 外貨建の債券の場合、発行体の国や地域で政治や経済の変化により、市場が混乱し債券の価格変動が起きます。

外国債を購入する時には、株式投資と同様なリスクに加え、その国の信用が重要な要素となっています。

魅力的な外国債を考える

投資家から見て『信用』とは、「借金の踏み倒しが無いのか??」この一点に尽きます。

借金の踏み倒しの事を”債務不履行””デフォルト”と言ったりします。

国債への投資は、安全資産とするケースが多いです。その性質上、デフォルトリスクのない国へ投資を行うのが合理的です。

では、次に国のデフォルトリスクをはかる上で、見ておきたい項目を記載します。

政治的な安定

投資には、カントリーリスクが小さい国つまり、『政治的な安定がある国』が前提条件となります。

政治的な安定
政治的な安定とは、2つの意味合いがあります。
・支持率が高く、長期政権
・独裁的な状況もしくはクーデターが起きない

この記事では、2つ目の「独裁的な状況で、クーデターが起きない」という点を政治的な安定と定義しています。

この事から、新興国は国債投資に不適格となります。

  • 国債を安定資産と仮定すると新興国は不適格

政府債 対 名目GDP

GDPは国内で生み出される価値です。このチャートは、借金額を対GDP比で算出しています。

2020年には新型コロナウィルスの影響から、世界各国で財政支援のために借金額が増加しています。

2010年代にギリシャのデフォルト危機に陥った事を憶えていますでしょうか?日本はギリシャと同じようになるわけではありませんが、

このチャートから直観的に、世界の投資家が日本への信用を失うきっかけになる可能性は否定できません。

ギリシャの状況と日本の比較についてこちらの記事で解説しています。

ぜんきち
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話を戻します

投資適格となる国の特徴は以下の通りです。

デフォルト危機の小さい国
・借金額が減少している国
・GDPが成長している国
・国債の流通量が多い国

投資を行う時には、この項目を確認する必要がありますが、全ての先進国で確認するのは費用対効果が小さいです。

そこで、第三者機関による「格付け」をフィルターにすると効率が良いでしょう。

“格付け”と”市場シェア”

格付け会社
世界の主要格付け会社は「ムーディーズ」「S&P」「フィッチ」の三社です。

格付けは「S&P」の評価を記載します。

格付け(S&P) 債券時価総額順位(2019)
アメリカ AA+ 1位(市場の50%程度)
ドイツ AAA 6位(市場の5%程度)
中国 A+ 2位(市場の12%程度)
日本 A+ 3位(市場の10%程度)

ドイツと同じように「AAA」が付いている国は、スイス、ノルウェー、オーストラリアなど、全10ヶ国ありますが、GDPと市場規模を加味してドイツのみ記載しました。

次に、国債の時価総額ランキングを見てみましょう

  • 「AAA」の国はドイツを含み10ヶ国

債券の時価総額

出典:nikko asset management

日本は3位で市場規模がそこそこ大きいですが、米国と比較すると半分にも届きません。

米国は「AA+」と、上から2番目の評価で、流通量が最大な国です。

  • 米国は世界の債券市場の約半分を握る

まとめ

外国債への投資を考えると、時価総額で世界の約半分を占める米国が一番安全と考える事ができます。

それ以外では、ユーロ圏の経済を牽引するドイツについても国債は根強い人気があります。

中国の時価総額は市場で2位ですが、先述したカントリーリスク(政治的な不安定)が大きいことから、国債投資は不適格となります。

結果、国債を所有するとしたら『アメリカ』『ドイツ』となります。

  • 日本に住みながら国内の国債投資は偏りが大きい
  • 外国債は信用リスクカントリーリスクに注視
  • 国債投資できる国は『アメリカ』『ドイツ』

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