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東南アジアのシーリミテッド(SE)について解説

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ぜんきち
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東南アジアで最大のゲーム & Eコマース企業でハイテク企業である、Sea Limitedを紹介します

シーリミテッド(Sea Limited)はシンガポールにあるハイテク企業です。主に東南アジアでゲームから、Eコマース、決済プラットフォームで成長をとげ、世界各地へ事業を展開しています。

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シー(SE)基本データ

社 名 Sea Ltd
本 社 シンガポール
ティッカー SE
セクター Consumer Discretionary:一般消費財
創 立 2009年
上 場 2017年(NYSE)
時価総額(USD) 188.774 Bil(2021.9.16)

企業歴史

2009年にガレナ(Garena)という社名で設立され、翌年に中国のテンセントから出資を受けております。

その額が、8~10Mil (日本円で約1100憶円)当時の出資比率で40%を占める程の出資額でした。

Garenaはオンラインゲーム会社であり、2012年にかけシンガポール・インドネシア・台湾・タイ・ベトナム・フィリピン・マレーシアへ展開しています。

2015年からはEコマース・プラットフォームとなる”Shopee”を立ち上げました。

2017年に上場する前に、前身となるGarenaからSeaに変えて上場されました。

事業概要

同社のコアのビジネスは、創立時からのオンラインゲームマーケットGarena、Eコマース・プラットフォームShopee、フィンテックSeaMoneyの3つの事業を展開しています。

Shopeeは上場後の2017年以降に急成長をとげ、今や東南アジアで人気のEコマース・プラットフォームとなっています。

シーの業績

出典:マネックス証券
出典:マネックス証券
出典:マネックス証券

約4年前に一株当たり15$で取引されており、東南アジアのゲームとEコマースは当初あまり注目されていませんでした。しかし今では約23倍の340$で取引されています。(2021.9)

同社のビジネスは当初は不安定に見えていましたが、GarenaとShopeeの成長により、収益は2017年に20%増加、2018年に100%、2019年に163%、2020年に101%の急成長を続け、2021年も104%の成長を見込んでいます。

同社は成長のための積極的な投資を行い、当期損失を計上しています。しかし、EBITDAを確認すると$8800 Milと事業そのものは利益を上げています。

EBITDAとは

税金、金利、減価償却費を減算する前の利益

売上構成

2020/12(12ヶ月) サービス名 売上高($ Mil) 比率
E-commerce Shopee 2,167 49.5 %
Digital entertainment Garena 2,016 46.1 %
Other Services   132 3.0 %
Digital financial services SeaMoney 61 1.4 %
Unallocated   - %

競合他社

東南アジアではアリババが支援するEコマース・プラットフォーム”Lazada”は、積極的な割引キャンペーンを展開して、東南アジア市場のEコマースを独占する可能性があります。

同社はさらなる成長を求め、ラテンアメリカの市場を狙っています。しかし、ラテンアメリカでは、既にメルカドリブレ(MELI)が20年前から市場を開拓し、絶対的な存在になっております。

Seaはラテンアメリカ市場に気を取られると、元々の地盤である東南アジアで”Lazada”による攻勢を受け、収益が鈍化する可能性があります。

今後の業績見込み

シーは2020年からのコロナウィルスでEコマースが更に成長しました。東南アジアはコロナウィルスの感染者数が落ち込まない状況と、今後もウィルスと共存する社会になることから、Eコマースの需要は一定程度あることは想像できます。

東南アジアのコロナウィルス感染者数

出典:Nature Medicine

2021.6.15までのデータとなります。

上のキャプチャーの折れ線グラフは一日当たりの感染者数です。下のキャプチャーではウィルスの株を表しています。

感染者数は指数関数的に増加していることがあるため、おそらく表れている感染者数は過小評価であると考えられ、潜在的な感染者数は多いと予想できます。

ASEANの人口

先にも書いたように、ラテンアメリカ市場は苦戦を強いられると予想できます。しかし、経営の地盤の東南アジアやラテンアメリカではマーケットの拡大が約束されています。

出典:ASEAN情報マップ
出典:ASEAN情報マップ

ASEANの人口は2018年に6憶5000万人から、2030年までに7億人を超えると予測されています。平均年齢も20歳後半から30歳前半の国で構成され、生産年齢人口が高いのも特徴です。

一人当たりのGDPについても日本の1/5であり、十分成長余地があります。

まとめ

・Seaはテンセントの出資を受けて成長した
・売上高が4年に渡り100%を超える成長(YoY)
・経営地盤となる東南アジア市場は人口増加がある

それでは、また!

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