インドは少子高齢化を迎える中国を抜き去る勢いを見せています。日本の証券会社でも投資が可能な通信サービスセクター(Communications)であるメイクマイトリップ(MMYT)を分析してみました。
メイクマイトリップ(MMYT)基本データ
社 名 | MakeMyTrip Limited . |
本 社 | インド グルガオン |
ティッカー | MMYT(NASDAQ) |
セクター | Communications(業種:Services) |
創 業 | 2000年 |
上 場 | 2010年(NASDAQ) |
時価総額(USD) | 3.108 Bil(2021.7.5) |
事業内容
インド国内では中所得世帯の増加が予想されており、IMFの見通しで2030年までに1憶4,200万世帯の増加が推定されております。
また、インターネットを利用するユーザーがインド国内だけで、2030年で11億人となります。
“メイクマイトリップ”はインド最大のオンライントラベル予約大手会社で、インド国内シェアはダントツの1位となります。
増加が見込まれる“中所得世帯”の消費は旅行にも流れますので、コロナ収束後は”メイクマイトリップ”の売上上昇が見込めそうです。
メイクマイトリップの業績
コロナの影響を受け、売上高は激減しております。
しかし、営業利益率が上昇しています。
セグメント構成
セグメント構成(2021.3) |
収 入 (百万ドル) |
比 率 |
Bus ticketing (バス 乗車券) |
65 | 64.1% |
All other segments (その他) |
36 | 35.9% |
出典:マネックス証券の銘柄スカウターよりデータ加工
HPに営業にかかるコストを削減した発表がありました。
営業コストは年々減少しています。
コストの内訳を見ると、
上の薄緑から、「顧客誘導コスト」
「マーケティング費用」「販売費及び一般管理費」
「ペイメントゲートウェイ」「従業員コスト」
「減価償却費(無形資産の売却、減損を除外)」
となります。
この内、マーケティング費用が2018年度比較で
8割へ削減され、従業員コストが2.5倍に上昇しています。
まとめ
直近では、コロナ禍の影響を受けて売上高減少しております。
しかし、2018年から営業利益率上昇の取り組みを着実にとっており、赤字の圧縮に寄与しています。
この営業コストの削減から、“アフターコロナ”での利益率増加が期待できる企業となります。
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