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マクロ経済・金融政策分析

【金融100年史】なぜ国は株価を救うのか?中央銀行が「暴落を絶対に放置できない」3つの真実とドルの限界

マクロ経済・金融政策分析

「もし大きな暴落が起きて、大切なお金が減ってしまったらどうしよう……」

「最近の物価高や円安が不安けれど、銀行に預金しておくだけで本当に大丈夫なのかな?」

ぜんきち
ぜんきち

多くの方がこのような不安を抱えているのではないでしょうか?

しかし、結論からお伝えすると、現代の金融システムにおいて政府や中央銀行には「市場の大暴落をそのまま放置する」という選択肢は構造上、1つも残されていません

国は年金や銀行、そして国家の未来を守るために、危機が起きるたびにお札を大量に印刷し、全力で株価を買い支えてきた歴史があります。

そして、その救済策の裏側で、私たちが持っている「現金(紙幣)」の価値が静かに薄まり続けているという新たなリスクが生まれています。

なぜ国はそこまでして市場を救うのか?

そして、お札が増え続ける時代に、なぜ金(ゴールド)やビットコインの価値が急騰しているのか?

1929年の世界恐慌から現代までの「お金の100年史」を紐解くことで、暴落への恐怖は「絶好のチャンス」に変わり、あなたが今取るべき正しい資産防衛術がはっきりと見えてきます。

Check Point
  • 国と中銀は市場の暴落を絶対に放置できない
  • お札の大量増刷で現金の価値は下がり続ける
  • 株式や金・ビットコインへの分散で自衛する

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【株価暴落の真実】なぜ政府と中央銀行は市場を絶対に救うのか?

そもそも、国が介入して株価を救う理由はなに?

ぜんきち
ぜんきち

株式市場が国家存続に左右するからです

もし暴落を放置すれば、投資をしていない人の生活や老後資金まで一瞬で崩壊してしまうからです。

なぜ国はそこまでして株価を守り続けるのか、私たちの生活に直結する「3つの真実」を順番に紐解いていきましょう。

現代の株価は国全体を動かすもっとも重要な仕組みだから

現代国家において、株価は単に一部の投資家が利益を得るためのものではなく、国全体を維持するための最優先事項となっています。

そのため、政府は借金をしてでも市場を支え、中央銀行はお札を刷って直接株や国債を買い支えるという、実質的な「絶対に沈ませられない株式市場」が形成されているのです。

ここで、なぜ昔と違って国がここまで株価に深く関与するようになったのか、その背景を「昔の常識」と「現代の常識」の対比表で見てみましょう。

比較項目昔の常識
(古典的な考え方)
現代の常識
(お札の増刷システム)
政府・中銀の関わり方市場に介入しない
(小さな政府)
借金やお札の増刷で市場を直接買い支える
株価下落の影響一部の投資家の損失にとどまる国民生活や国家の存亡に直結する
市場崩壊への対策自然回復を待つ全力で介入し、絶対に崩壊させない

かつての経済思想では「政府は余計なことをするな、不況になっても市場は勝手に自動回復する」と信じられていました。

しかし、現代では株価が崩れることは国全体のシステム崩壊を意味するため、国が裏で必死に支え続ける構造へと完全に移行しているのです。

  • 現代の株価は国を維持するための最優先事項

国が市場の暴落を絶対に放置できない3つの具体的根拠

では、なぜ国は株価の暴落をこれほどまでに恐れ、放置できないのでしょうか。

それは、大暴落をそのままにしておくと、国自体が崩壊してしまう以下の「3つの致命的な大打撃」があるからです。

  1. 国民の年金が消滅の危機
    現代の年金制度は、集めた資金の一部を株式市場などで運用しています。もし株価が大暴落して半分以下になるような事態を放置すれば、国民の老後を支える年金資産そのものが消え去り、国家の信頼が失われてしまいます
  2. 銀行の連鎖倒産のトリガー
    銀行は、企業や個人にお金を貸し出す際、株や不動産などを「担保(保証)」として預かっています。株価が崩壊すると担保の価値も一気に下がり、貸したお金が回収できなくなって銀行のドミノ倒産(連鎖倒産)が始まってしまいます。
  3. 次世代の覇権争いに負ける
    これからの国力は、AIや半導体といった最先端技術の覇権を握れるかにかかっています。株価の暴落を放置すると、これらの技術開発を行う企業への資金供給が断たれてしまい、国としての未来を失うことを意味します。

このように、暴落を放置することは、国にとって「年金破綻」「金融パニック」「ハイテク競争での敗北」という絶望的なデメリットを招くため、国は買い支えを選ぶしかありません。

  • 国はリスクを避けるため暴落を防ぐ

過去の壊滅的な失敗から生まれた「お札を刷ってでも救う」という約束

中央銀行が「何があっても株価を守る」と誓うようになった背景には、歴史に刻まれた大きな失敗と、そこからの深い反省があります。

かつて1929年に発生した「世界大恐慌」の際、アメリカの中央銀行(FRB)は不況を悪化させる致命的なミスを犯しました。

市場がお金不足に喘いでいるにもかかわらず、FRBは出回るお金の量を3分の1にまで減らしてしまったのです。

この判断が景気を底なし沼に引きずり込み、世界的な大混乱を招きました。

FRB元議長が歴史的な場で放った「伝説の謝罪」 2002年、後にFRB議長となるベン・バーナンキは、経済学者フリードマンの90歳誕生日パーティーで、以下のように公式にスピーチし謝罪しました。

世界大恐慌は我々(FRB)がやった。本当に申し訳ない。しかし、我々は二度と同じ過ちは繰り返さない

この謝罪こそが、現代の中央銀行が「二度と市場を見捨てない」と世界に向けて誓った瞬間であり、「危機が来たら躊躇なくお札を刷ってでも全力で市場を買い支える」という現在の金融ルールの原点となったのです。

このように、危機のたびに「お札を大量に発行して市場を救う」という仕組みが定着しました。

では、この仕組みはどのように生まれたのでしょうか?

次の章では、100年にわたりお金の価値を支えてきた「お札の裏付け(錨)」の変遷をたどります。

  • 市場を救うのが中央銀行の絶対ルール

【お金の歴史】お札の価値はどこから来る?100年間で3大変化した「お金の裏付け(錨)」

なぜ、紙切れ(現金)を価値があると思い込んでいるのでしょうか?

ぜんきち
ぜんきち

その秘密は「価値の裏付け(錨)」にあります

実はお札の裏付けは、ここ100年の間に、私たちの見えないところで3回も大変化しているのです。

この「お金の裏付けの歴史」を知ることで、なぜ今ただの預金がリスクになり、株や金(ゴールド)が買われているのか、その本質が一本の線でつながるようになります。

第1の錨:「金(ゴールド)」の価値と結びついていた金本位制の時代

18世紀後半から1929年の「世界大恐慌」まで、世界のお金は常に「金(ゴールド)」と結びついていました。

これが「金本位制(きんほんいせい)」の時代です。

お金のルール変遷
  • 18世紀後半
    ~1920年代
    「金本位制」の時代

    当時はアダム・スミスらに代表される「古典派経済学」が主流でした。

    • スタイル:小さな政府(手出ししない)
    • 考え方:「放っておけば、景気は勝手に元通りになる」

    中央銀行は保有する金の量と同じ分しかお札を刷れませんでした。

    無駄な増刷ができない分、お金の価値は非常に高く保たれていたのです。

  • 1929年
    大恐慌で放置ルールが破綻

    世界大恐慌によって、これまでの前提が崩れ去ります。

    • 放置しても景気がまったく戻らない
    • 街に大量の失業者が溢れかえる

    「自然に治るのを待つ」という従来のやり方では、立ち行かなくなってしまいました。

  • 1936年
    ケインズの提案(ケインズ革命)

    ここで登場したのが、経済学者のジョン・メイナード・ケインズです。 彼は1936年の著書『一般理論』で、新たな解決策を提示しました。

    「不況で誰も買い物をしないなら、国が借金をしてでも道路や橋を作り、仕事と給与を創出するべきだ!」

    こうして、国が積極的に経済を助ける新しい時代が始まりました。

  • 1940年代〜
    「お金を使い続ける体質」への変化

    アメリカは公共事業を進めましたが、1937年に予算を絞ると再び不況へと戻ってしまいます。 最終的に完全雇用をもたらしたのは、第二次世界大戦という莫大な軍事支出でした。

    この歴史を経て、国は「定期的にお金を投入し続けないと経済が回らない体質」へと変わっていったのです。

金本位制 vs 大きな政府の比較
比較項目古典派経済学
(金本位制)
ケインズ主義
(大きな政府)
主流だった時期18世紀後半〜1929年(世界大恐慌)1930年代〜1970年代
政府の役割介入しない「小さな政府」積極的にお金を使う「大きな政府」
通貨の発行ルール保有する「金(ゴールド)」の量に限定金の制約を受けつつも政府支出を拡大
不況への対応市場の自動回復を待つ政府が借金をして公共事業や軍事費を投じる
仕組みの対比
  • 金本位制
    メリット:通貨の価値が落ちない。
    デメリット:恐慌時に、お金を増やして景気を救えない。
  • ケインズ主義
    メリット:不況時に失業者を直接救済できる。
    デメリット:借金に依存しやすくなる。
  • 過去のお金の価値は「金」が保証

第2の錨:ドルを世界最強にした「2%の約束」と「ペトロダラー」の誕生

国が借金をしてお金を使い続ける体質になった結果、1971年8月15日、国際金融史における最大の事件が発生します。

当時のアメリカ・ニクソン大統領が、ベトナム戦争の戦費などでお札を刷りすぎたことを理由に、突然「米ドルと金の交換を停止する(ニクソン・ショック)」と発表したのです。

これにより、お札は「金」という物理的な裏付けを完全に失い、ただの紙切れになりました。

裏付け(錨)を失ったドルは暴走し、1970年代の世界は最大14%に達する凄まじい歴史的インフレに襲われました。

物価はわずか10年で約2倍に高騰し、株式の価値は実質的にマイナスとなる一方、金(ゴールド)は1オンス35ドルから850ドル(約24倍)へと大暴騰しました。

「このままではお札の信用が崩壊する」と危機感を抱いた米国と中央銀行は、ドルの信用を取り戻すために「新たな2つの錨」を発明しました。

2つの錨
  • 錨①:インフレ目標「2%の約束」
    「中央銀行が、お札の価値が急激に薄まらないよう、インフレ(物価上昇)を年2%以内に必ずコントロールする」というルールを大々的に約束しました。1990年にニュージーランドが採用したのを皮切りに、日米欧の中央銀行に広がりました。
  • 錨②:石油決済をドル限定にする「ペトロダラー体制」
    1974年、米国はサウジアラビア王家の安全保障(軍事的な守り)を引き受ける見返りに、「世界の石油の決済を米ドルのみに限定する」という合意を取り付けました。これにより、世界中の国々が石油を買うためのドル需要が生まれ続ける仕組みが完成したのです。

この2つの錨が機能した1980〜2000年代は「新自由主義(小さな政府)」のもとで物価が安定し、金利が下がり続けたため、株価が約14倍に大化けする「株の黄金時代」となりました。

ペトロダラー・2%の約束のメリット・デメリット
メリットデメリット
金の量に縛られず、約束(ルール)の範囲内で経済をのびのび成長させられる。人々の「国や中央銀行への信頼(約束)」だけが頼りなため、信頼が揺らぐと一気に通貨価値が崩れる。
  • 信頼の裏付けは「金」から「中銀の約束」へ

第3の錨:リーマンショック以降に始まった「量的緩和(QE)」とお札ジャブジャブ経済

物理的な「金」の制約を取り払い、中央銀行の「約束と信頼」で回っていた現代のシステムですが、2008年の「リーマンショック」によって再び最大の試練から2002年の約束を実行します。

現代経済の危機と「禁断の治療薬」
  • 2008年
    リーマンショック

    行きすぎた金融自由化により不動産バブルが崩壊。世界景気が凍りつく。

    • 対策:金利を限界の0%まで引き下げ。
    • 結果:景気回復せず、景気凍結。
  • 2カ月後
    米国初の量的緩和(Q E)
    • 対策:中央銀行がお札を刷り、市場の資産(国債など)を丸ごと買い取る。
    • 結果:市場に大量のお金を強制投入。
    「FRB資産」の膨張
  • リーマンショック:約9,000億ドル
  • 量的緩和後:約9兆ドル(10倍近くに激増)
  • 2019年
    引き締めの失敗(レポ危機)

    お札を少し減らそう(引き締め)とした。

    • 結果:銀行間金利が10%に急騰。お金を減らせない体質が発覚。
    量的緩和(功罪)
    現代の経済は、危機のたびに投入された量的緩和という禁断の治療薬を飲み続け、膨らみすぎました。このQT(引締め)で起こった危機の顕在化で通貨の刷り続けるのをやめられないジレンマに陥りました。
  • 2020年
    コロナショック

    パンデミックによる経済停止。

    • 対策:増刷スピード倍増+財政全開(国民へお金配り)。
    • 結果:世界中で40年ぶりの歴史的大インフレ爆発
  • 画像にあるように、危機のたびにお札を刷って救うシステムは、一時的に市場を守る一方で、お金そのものの価値を急激に薄め続けるという致命的な副作用(インフレ)を私たちの生活にもたらしています。

    なぜお金を減らせない?2019年レポ危機に学ぶ「量的緩和(QE)」依存の罠

    現代世界経済は、危機時に中央銀行が大量にお札を増刷する「量的緩和(QE)」という治療薬に依存しきっています

    しかし、一度増刷したお金を減らそう(回収しよう)とすると、システム全体が瞬時に麻痺してしまう構造的なバグを抱えています。

    増やす政策 vs 減らす政策
    項目量的緩和
    (QE:お金を増やす)
    量的引き締め
    (QT:お金を減らす)
    中央銀行の動き中央銀行がお札を刷って、国債などを市場から買い上げる市場に溢れたお札を中央銀行が回収して消滅させる
    市場の反応世の中にお金が溢れ、株価や景気が上昇しやすくなる世の中のお金が減り、株価や景気が冷え込みやすくなる
    経済での役割経済のショックを和らげる「鎮痛剤」増えすぎたお札を回収し、お札の価値を守る「片付け」
    主なデメリット通貨価値が下がり物価高(インフレ)を誘発現金不足を招き金融システムが即パニック

    2019年「レポ危機」:お札を回収しようとして起きたパニック

    2019年、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のためにお札の回収(QT)を試みた際、現代金融システムの脆さが浮き彫りとなりました。

    現代金融システム

    中央銀行はお札を刷り続けて通貨を薄めるしか選択肢がなくなりつつあり、この「お札(法定通貨)への信用低下」に対抗するため、世界中の投資家が「金(ゴールド)」や「ビットコイン」などの実質資産へ資産を避難させ始めています

    【ドルの危機】金とビットコインが急騰する理由!揺らぐ「2つの約束」と米国の限界

    最近、金(ゴールド)やビットコインの価格が上がってるらしいね!

    ぜんきち
    ぜんきち

    それは、米ドルを支える2つの土台が崩れかける予兆です

    なぜ、今ドルが怪しくなり、金やビットコインにお金が流れ込んでいるのか、初心者にもわかりやすく、確かなデータとともに解説します。

    【40兆ドルの債務】借金まみれの米国が陥った「年間1兆ドル」の利払い地獄

    「世界最強の国・アメリカが、実は私たちの想像を絶するような『借金地獄』に苦しんでいると言われたら信じられますか?」

    現在、米国が抱える国家債務は、ついに40兆ドル(日本円で約6,000兆円)という天文学的な数字を突破しています。

    さらに恐ろしいのは、この借金にかかる「金利の支払い(利払い)」だけで、毎年1兆ドル(約150兆円)以上のお金が純粋に消えていっているという現実です。

    アメリカがこれほどの「借金の沼」に陥った背景には、歴史的なインフレを退治するために金利を急激に引き上げてきたことがあります。

    金利が上がれば、当然、新しく発行する国債の利子も高くなります

    現在の米国は、まさににっちもさっちもいかないジレンマ(限界)に直面しています。

    「利下げ」と「利上げ」のデメリット対比

    現在、なんと連邦税収の20%、連邦予算の15%が、純粋に「国債の利息を払うためだけ」に消えています

    さらに、データセンター増設に天文学的な資金を投じている「巨大IT企業(ビッグテック)」が市場から大量の資金を吸収していることも、国債金利の上昇(国の利払い負担の増加)を加速させる要因となっています。

    【信頼の崩壊】ドルを世界最強にしていた「2つの錨」に生じた亀裂

    「金という具体的な裏付けを失った米ドルが、なぜ半世紀もの間、世界中から信頼される『基軸通貨』として君臨し続けられたのでしょうか?」

    それは、ドルを支えるために米国と中央銀行が作り上げた「2つの強力な約束(錨)」があったからです。

    しかし現在、この2つの土台が同時に揺らぎ始めています。

    これまで、ドルの価値は以下の「2つの錨」によって世界的に担保されていました。

    ぜんきち
    ぜんきち

    この2つの仕組みが以下のように崩れ始めています

    錨の種類かつての役割
    (仕組み)
    現代の揺らぎ・懸念
    (エビデンス)
    ペトロダラー体制石油決済をドルに限定し、世界中にドルの需要を作る人民元による石油決済が登場し、BRICS諸国を中心に「脱ドル(非ドル決済)」の動きが加速。各国の金(ゴールド)買い増しが進行。
    インフレ目標2%の約束インフレを2%以内に抑え、ドルの価値を守るコロナショックでドルの印刷スピードを倍増させた結果、世界中で40年ぶりの歴史的大インフレが勃発し、約束が破綻。

    人々が中央銀行の「約束」やドルの「支配力」を疑い始めたからこそ、勝手に増やすことのできない「金(ゴールド)」へと世界中のお金が逃避し、金価格は1gあたり25,000円を超える歴史的高値を更新し続けているのです。

    【数学の錨】ビットコインの誕生に秘められた「お札増刷システム」への抗議

    「なぜ、若い世代を中心に、目に見えないデジタルデータである『ビットコイン』が、金と同じような安全資産(資産の逃避先)として買われているのでしょうか?」

    その答えは、ビットコインが生まれた「最初の瞬間」に刻まれた、ある強烈なメッセージに隠されています。

    2009年、サトシ・ナカモトという人物によって、ビットコインの歴史は始まりました。

    彼が作成した、ビットコインの一番最初の取引データ(ジェネシスブロック)には、当時のイギリスの新聞『タイムズ』の、以下のような見出しがそのまま刻み込まれています。

    「財務大臣、銀行への2度目の救済措置の瀬戸際に」(2009年1月3日)

    これは、リーマンショックなどの危機が起きるたびに、政府や中央銀行が自分たちの都合でお札を無限に増刷し、身内である金融機関を救済し、お札の価値を薄めてインフレを引き起こす中央集権的なシステムに対する、強烈な「抗議文」だったのです。

    ビットコインは、ドルのような法定通貨と対比すると、その設計思想(仕組み)の違いがより鮮明に分かります。

    項目米ドル
    (中央集権システム)
    ビットコイン
    (数学・テックシステム)
    発行の上限なし(危機になれば国や中銀が無限に刷る)2,100万枚と厳格にプログラムされている
    価値の裏付け国家や中央銀行への「信頼(約束)」のみ数学とテクノロジー(暗号技術)
    価値の決定政策によって価値が薄まる(インフレのリスク)需要と供給のみで決まり、勝手に増やされない

    このように、お札がジャブジャブに刷り続けられる現代において、若い世代は「物理的な錨」である金に加え、「数学の錨」であるビットコインを、信頼できる新たな逃避先として選んでいるのです。

    では、私たち投資家は、どのような投資戦略をとっていけばよいのでしょうか?

    次の章では、歴史のエビデンスから導き出された、今日からできる「最強の資産防衛ルール」を具体的にお伝えします。

    【資産防衛の結論】お札が刷られ続ける時代に初心者投資家が取るべき選択

    これまで100年の金融史を振り返ってきた通り、現代の金融システムでは政府や中央銀行が株価暴落を放置することはできません

    危機が起きるたびにお札が大量に増刷され、市場が買い支えられてきました

    しかし、その救済の裏側で世の中に出回るお札の価値は薄まり続け、目に見えないインフレとして私たちの貯金の価値を削っています

    お札が刷られ続ける現代において、「ただ現金(日本円)を銀行に預けておくこと」こそが最大の資産減少リスクとなります。

    現金 vs リスク資産の対比
    項目現金(銀行預金)リスク資産
    (株式・金・ビットコイン)
    数字(額面)通帳の数字は減らない(100万円は100万円)日々価格が増減する(値動きがある)
    価値の裏付けお札が増刷されると実質的に目減りするインフレに合わせて価値が上昇しやすい
    主なメリット額面が保証され、いつでも使えて安心お札の価値下落から自分の資産を守れる
    主なデメリット放置すると静かに買い力が溶けていく短期的に価格が下落するリスクがある

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