インドは少子高齢化を迎える中国を抜き去る勢いを見せています。日本の証券会社でも投資が可能な総合資源会社ベダンタ(VEDL)を分析し、投資可能か判断してみました。
2021年11月にNYSEで上場廃止となりました。そのため、NSEでのみ取引可能となり、日本の証券会社で投資不可能です。
ベダンタ(VEDL)基本データ
社 名 | Vedanta Limited. |
本 社 | インド ゴア州パナジ |
ティッカー | |
セクター | Materials |
決 算 | 6月 |
創 業 | 1975年 |
上 場 |
2007年(NYSE) |
時価総額(USD) |
|
事業内容
“VEDL”は鉱業会社として知られ、インドでは最大級の銅の製錬会社です。事業地域はインド、南アフリカ、ナミビア、オーストラリアにおいて非鉄金属を採鉱、生産、および輸出したり、様々な金属を販売。そして、石油・天然ガス分野で事業も展開しています。
セグメント構成
・アルミニウム(31.8%)
・亜鉛(21.7%)
・原油&ガス(15.2%)
・銅(10.8%)
・エネルギー(7.0%)
・その他
今後、長期的に見れば米ドルが下がる傾向にあるため、エネルギーセクターが上昇することが予想できます。インドの“VEDL”についても注目が集まっています。
一方、明るいニュースだけでなく、ベダンタには悪いニュースがあります。2020年5月に創業者がナショナル証券取引所(NSE)での上場廃止をする計画があることを明らかにしていますし、2020年10月に鉱山労働者が株を買い戻しを行い上場廃止を試みた件がありました。結果としては、必要株数が集まらずに失敗に終わっています。
VEDL 実績
Income Statement より
売上高:Revenue,営業利益率 %:Operating Margin
Balance Sheet より
流動比率:Total current assets ÷ Total current liabilities
自己資本比率:Total stockholders’ equity ÷ Total liabilities and stockholders’ equity
Cash Flow より
営業CF:Net cash provided by operating activities
投資CF:Net cash used for investing activities
まとめ
コモディティとエネルギー関連銘柄である“VEDL”は、市場全体の流れで株価上昇していくのは想像できますが、懸念事項があり、投資判断が分かれる個別銘柄であります。
懸念事項は“上場廃止”のおそれがあるという事です。(2021.11でNY市場のADR上場廃止されました)
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