こんな疑問がある方のために、記事を書きました。
今、市場に嵐が来ている!何がどうなっているか分からず不安だ!という方へ向けて記事を書きました。
パウエル議長の発言から、”S&P500″がまるで個別株のように1~2%の上下を繰り返しており、明らかに市場が動揺しているのが伺えます。
12月15日頃まで、“タックスロスセリング” もあってか、下げた株が更に下がっています。そして、2021年最後のFOMCが終了して、落ち着いたように見えた市場が『イギリス利上げ』により、QQQは大きな陰線をつけました…
「不安だ!不安だ!」と言う気持ちを落ち着けて、これからの相場に臨めるように
今回は、タックスロスセリングが終わってから見られる “デット・キャット・バウンズ” について解説します。
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米国市場の見通し
FOMCで、事前にアナウンスしていたように、テーパリングを予定していたより2倍速で行う会見がありました。そして、市場が予想していたように2022年の利上げが3回という金利0.75%へ
このキャプチャーは “ドットプロット” と言って、金融政策を決定するFOMCのメンバーを点で表しています。
これによると、2022年は金利を0.75%にする以降のメンバーが多いという事が分かります。そのペースは一回の利上げが、0.25%づつと見ると3回上げる見通しとなります。また、この利上げのペースは2023年も続く公算です。
デット・キャット・バウンズ
Dead Cat Bounce(=死んだ猫でも、高いところから落とせば弾む)。残酷な表現ですが、ウォール街で使われる格言の一つで、急落している株も一度は小幅な反発を見せることを言います。
急激な下落相場である今のような状況に起こりやすくなります。特に、買い材料がないのに、短期的に株価が回復する場面をデットキャットバウンズと表現されます。
デット・キャット・バウンズを狙う
デット・キャット・バウンズは『つかの間の反発』となります。そのため、上昇するのは2~3日で上昇が取れると、直ぐに確定しなければ危険です。
なぜ利確が必要なのか?というと、反発は一度しかなくその後ズルズルと下落していくからです。
そのため、自分の思惑と違う方向に動いたら迷わず『損切り』を行える中級者以上の投資手法となります。損切が出来なければ、自分のポートフォリオの足枷となるからです。
IPO・ハイパーグロースにご注意を
2021年最後のFOMCで、テーパリングの加速と利上げ3回の予想があったため、”タックスロスセリング” で売りが一巡していた株に “買い材料” が無い又は、“小さな良情報” で株価が反発すると、一時的な上昇になりやすいです。
金利が上昇していくのが決定したため、これから “ハイパーグロース銘柄” は火中の栗を拾うようなものです。反発して上昇に転じることは…ないです。
1月効果
1月は機関投資家が新たな方針で投資するため、リスクオンである市場であれば、株が上昇しやすい事がアノマリーとして知られています。特に、1月効果は投資マネーの影響を受けやすい “小型株” で反発や上昇します。
現在、パウエル議長の発言や、先日のイギリスで利上げで、VIX指数が高い状況が続いており、市場の方向が定まらず、残念ながら “リスクオン” の相場となっていません。
狙い目
FRBの方針が2022年の市場に影響していきます。株価低迷期に、フィーチャーされるのが、『高配当株』や『バリュー株』です。
こうした銘柄は下落しにくい事と、インカムゲインが好感されて購入されやすいです。
好業績のハイテクも面白い
投資は長期目線となりそうですが、”ハイテクセクター” においても、タックスロスセリングで下落した銘柄で投資妙味がある銘柄も見られます。
そうした銘柄を見極めるためには、四半期決算を見ていくしかありません。過去の四半期決算を見るのに参考となるサイトは『Investing.com』が見やすく、日本語対応しています。
デット・キャット・バウンズは “裏付けがない” のに上昇することなので、好決算と言う裏付けがあれば、長期的に見ると買い場となります。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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