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米国株投資の最適な投資信託を比較【eMAXIS Slim vs SBI・V】

投資信託

投資信託はどれがいいのだろう?

コストが低いのはどっち?

私は2024年から始まる新NISAへの投資先で、eMAXIS SlimとSBI・Vのどちらへ投資するかで迷っています。なぜなら、両方の投資信託を比較すると小数点以下の差しかないからです。

実は、たった小数点以下%の差以上に、商品の選定するのに着目すべき重要な指数があります。

この記事を見ると、「eMAXIS Slim」と「SBI・V」でそれぞれの投資手法の違いがわかり、ちゃんと理解して商品を選ぶことができます

もし、参考になったと思われたら、友人や親戚に “SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

Check Point
  • 信託報酬が少ないのは「SBI・V(S&P500)」
  • 運用リターンが大きいのは「eMAXIS Slim
  • 理由はベンチマークへのアプローチ手法が違うから
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全米投資(VTI)とETFについて

この記事では、主に投資信託のS&P500で比較を行っています。その理由について詳しくは後述しますが、簡単に言うと新NISAを想定して、最適解が『投資信託』でかつ『S&P500』となるからです。

それでは、「なぜ?ETFではないのか?」「なぜ?全米株投資ではないのか?」について簡単に解説します。

  • 米国株の最適解は投資信託で『S&P500』

全米株式よりS&P500の理由

あくまで、現時点での話になりますが、全米株式の投資信託とS&P500の投資信託の比較では、どちらもほとんど同じとなります。

\投資信託の全米 vs S&P500/
  eMAXIS slim
(S&P500)
SBI・V
(S&P500)
楽天 全米
(VTI)
SBI・V 全米
(VTI)

信託報酬
(表面)

0.0937% 0.0938% 0.1620% 0.0938%
信託報酬(隠れ込) 0.19% 0.1060% 0.183% 0.114%

信託報酬(経費率)が小さい方が、資金効率を高く投資を行なうことができます。

若干の差となりますが、S&P500へ投資するSBI・Vが一番手数料が安い結果となります。

\全米 vs S&P500の経費の差

【経費率の差】
SBI(VTI)-SBI(S&P500)
 0.008=0.114%-0.106%

出典:金融庁(資産運用シュミュレーション
試算結果
・積立期間:30年
・毎月積立額:10万円
・運用差額:4.3万円

3,600万円の積立額の4.3万円分(0.1%)しかスケールしません。

この差を覆すほどのリターンがもし、VTIにあると全米株(VTI)へ投資する動機が生まれます。

こちらは全米株式(VTI)とS&P500の90年間(1926年~2016年)のチャートとなります。

\全米株 vs S&P500の株価チャート
出典:インデックスは勝者のゲーム

ほぼ同じ?

チャートによるリターンは切り取りする期間により異なりますが、90年間のチャートでは一本のチャート図ではないかと疑ってしまうほど、資産推移は同じです。

その理由は、両方とも『時価総額加重平均』のETFとなっているからです。インデックス指数では時価総額加重平均法が理にかなっています。

時価総額加重平均法とは、時価総額の割合に従って構成銘柄の構成割合を決めていく方法です。

ETFをインデックス投資の考え方から選ぶと、VOOとVTIは経費率が0.03%と差がないので、分散が多い『VTI』を選びます。

ところが、投資信託となると信託報酬率が若干の差が生じるため、『全米株』と『S&P500』でリターンが同じであれば、投資信託はS&P500が優先されます。

  • 『全米株』と『S&P500』の90年リターンは同じ

ETFと投資信託の比較について

どっちがいいの?

ぜんきち
ぜんきち

概ね投資信託です!

ETFと投資信託で特徴は様々ありますが、資産形成期間(引退まで)における最適解は『投資信託』です。

\ETFと投資信託の比較
  投資信託 ETF
価格指定で購入 ×
一口あたりの金額 小さい
(100~1円単位)
大きい
(2.5万円程度)
取扱商品 多い 少ない
買付手数料 無料
購入のみ無料
(証券会社のキャンペーン)
売付手数料 無料 0.495%
(税込み)
信託報酬 高い
(0.12%以上)
低い
(0.03%)
ドル転コスト 不要 発生
購入方法 証券会社・銀行 証券会社
分配金の再投資 ×

投資信託が優れている点は、配当金の再投資が1円単位で自動で行われるところです。

POINT
引退後などで、配当金を再投資しない場合はETFも選択肢に入ります。

ETFのS&P500である「VOO」全米投資の「VTI」配当金が1.2~2%と大きく、税負担を考えると再投資の資産効率が落ちます。

ETFの再投資にかかるコスト
  • 配当にかかる税金(米国、日本)
    米国:10%、日本:20.315%
  • 再投資の手間
  • 全額再投資できない
    1株:2.5万円程度

超長期投資を行う場合、配当利回りが大きい投資は、投資信託が有利になります

  • 米国株投資は投資信託が有利

ETFが検討できる場面

ETFを使う場面はないの?

ぜんきち
ぜんきち

短期投資で使いやすいです

ETFは5年以下の短期投資で行いやすいです。その理由は、ETFの売買は価格を指定して売買ができるからです。

MEMO
投資信託は注文してから、約定するまで2営業日を必要とします。

ETFは売買手数料・為替コストを考慮する必要がありますが、価格を指定してリアルタイムで売買できるため、売買益の予想が立つメリットがあります。

  • ETFは短期売買や配当金が欲しい場合

投資商品の比較

重複しますが、資産形成期間に投資する場合は投資信託でS&P500を購入しておけば大きな間違いではありません。

こちらでは、信託報酬額の安い「eMAXIS Slim」と「SBI・V」の2つについて比較します。

「eMAXIS Slim」と「SBI・V」の比較

比較表を見ると、トラッキングエラーが小さいのはeMAXIS Slim、経費率が小さいSBI・Vと言う結果になります。

\投資信託の比較
  eMAXIS slim
(S&P500)
SBI・V
(S&P500)
ベンチマーク S&P500
total return
S&P500
total return
信託期間 無期限 無期限
表面信託報酬 0.0937% 0.0938%
信託報酬(隠れ込) 0.105% 0.0765%
時価総額 1.18兆円 9,043億円
トラッキングエラー 0.018% 0.08%

 

 

 

ぜんきち
ぜんきち

隠れコストやトラッキングエラーの確認方法はこちらです

隠れコストってどこで見るの?

ぜんきち
ぜんきち

運用報告書です

\SBI・V(S&P500)の隠れコスト
出典:SBIアセットメント

【隠れコストの算出方法】
2÷16,991円×100=0.0117%
※(a)のコストを除く分

【実質コストの算出方法】
13÷16,991円×100=0.0765%

トラッキングエラーってどこで見るの?

ぜんきち
ぜんきち

月次報告書になります

\SBI・V(S&P500)のトラッキングエラー
出典:SBIアセットメント

先述した表のトラッキングエラーと異なる理由は、過去2年の算出結果から独自に手計算で求めたからです。

\投資信託のチャート
  eMAXIS slim
(S&P500)
SBI・V
(S&P500)
ベンチマーク S&P500
total return
S&P500
total return
信託期間 無期限 無期限
表面信託報酬 0.0937% 0.0938%
信託報酬(隠れ込) 0.105% 0.0765%
時価総額 1.18兆円 9,043億円
トラッキングエラー 0.018% 0.08%

 

 

同じベンチマークなのに差が出るのはなぜ?

2つの投資信託に差が生じているのは、投資アプローチの違いによるものです。次に、それぞれの投資信託の投資手法を解説します。

  • 投資手法の違いで運用益に差

「eMAXIS Slim」と「SBI・V」の運用方法の違い

2つの商品はベンチマークへのアプローチ方法が違います。

\投資手法の違い
eMAXIS Slim S&P500
・S&P500に採用されている企業を直接買付する。
・日本時間の15時までの申し込み額を先物市場で買付を行う。
SBI・V S&P500
・ETFの「VOO」へ投資を行なう

SBI・Vはお金を集めてVOOへ投資を行ないますので、信託報酬(隠れコスト)が小さくなります。

その一方、eMAXIS Slimは米国の約500社を直接投資を行なうため、信託報酬(隠れコスト)が大きくなります

eMAXIS Slimは、過去の手数料を下げてきた歴史から個人投資家に根強い人気があります。

  • ETF買い」と「企業直接買い」

eMAXIS Slim「信託報酬」の歴史

個人投資家のおすすめランキングで常に上位にあるのが『eMAXIS Slim』シリーズです。信託報酬額が安いのもありますが、その他に、 “業界最低報酬額を目指す” ということを公言しています。

eMAXIS Slim 信託報酬額
【2017年】
・eMAXIS Slim先進国 登場 0.2%
・7ヶ月後0.189%
【2018年】
・半年後0.1095%
【2023年】
・数年後0.0937%

eMAXIS Slimは信託報酬額が常に低いというブランディングの確立に成功し、個人投資家から信頼を得ています。

今後、他の証券会社が経費率の安い商品を出すと更に安くする可能性がある一方、これ以上手数料が大きく減ることも考えにくいです。

SBIの方が経費率が低いのだけど…

ぜんきち
ぜんきち

運用方法が違いますので、競争対象になっていません

  • 手数料を直ぐ下げる姿勢に投資家が好感

「eMAXIS Slim」と「SBI・V」の至近2年

SBI・Vが誕生してから3年経ちますが、最初の1年は純資産額が小さく、「トラッキングエラー」が大きくなっていました。

2020年から資産額が大きくなりましたので、トラッキングエラーが少なく、このトラッキング幅で今後も推移する可能性が高いです。

繰り返しになりますが至近2年のチャートがこちらです。

\投資信託のチャート
  eMAXIS slim
(S&P500)
SBI・V
(S&P500)
ベンチマーク S&P500
total return
S&P500
total return
信託期間 無期限 無期限
表面信託報酬 0.0937% 0.0938%
信託報酬(隠れ込) 0.19% 0.1060%
時価総額 1.18兆円 9,043億円
トラッキングエラー 0.018% 0.08%

どちらとも、ベンチマークは同じなのでチャートの値動きはほぼ同じとなります。

しかし、期間が長くなるほど、基準価格の差が生じています。

経費率はSBI・Vの方が小さいですが、リターンとトラッキングエラーはeMAXIS Slimの方が優れています

  • SBI:誤差が小さい、eMAXIS:資産価格が優れる

「eMAXIS Slim」と「SBI・V」のどちらが優れているのか

結論としては、優れたインデックス投資はeMAXIS Slim(S&P500)となります。

「eMAXIS Slim(S&P500)」優れた理由
  • トラッキングエラーが少ない

インデックス投資はベンチマークしている指数との差が小さい方が優れている投資信託となります。

差の考え方
ベンチマークの指数下落すれば同じ幅だけ下落する方が優れている。逆に上昇するとインデックス投資として失格

また、超長期を考える場合、なるべく売却しない方が投資効率が良くなりますので、低経費率No1を公言して、実績のあるeMAXIS Slimを選択する信頼感があります。

経費率が低いのはSBIなんだけど…

ぜんきち
ぜんきち

どちらもハズレでないので個人の判断できめればOK

  • 経費率が最も低いのは「SBI・V(S&P500)」
  • 運用リターンが大きいのはeMAXIS Slim
  • 理由はベンチマークへのアプローチ手法が違うから

記事が、タメになったと思われたら、“SNS”“リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。

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