米国住宅需要の好調で恩恵を受けている、フロア&デコアについて解説します。
あのウォーレン・バフェット氏が購入したとされる、フロア&デコア(FND)は住宅建築会社、内装業者、ホームセンターや個人へ装飾的なフローリングを含む床材、フローリングの材料を販売する専門小売会社です。
フロア&デコア(FND)基本データ
社 名 | Floor & Decor Holdings Inc |
本 社 | アメリカ ジョージア州 |
ティッカー | FND |
セクター |
Consumer Discretionary:一般消費財
|
創 立 | 2000年 |
上 場 | 2017年(NSYE) |
時価総額(USD) | 13.9 Bil(2021.11.19) |
事業概要
フロア・アンド・デコア・ホールディングス(Floor & Decor Holdings Inc)は、その名の通り床材・フローリングの専門小売業者として事業を展開しています。同社は安価でタイル、木材から装飾・取り付け備品の販売を安価で提供しており、顧客は一般カスタマーからゼネコン、専門の設置業者と幅広いです。
従来の広告とSNS、オンラインマーケティングを使用し、自社のHPにおいても製品を販売しております。
米国の33州の地域で約153の倉庫型店舗に加え、2つのデザインスタジオを運営し、米国国内でプレゼンスを発揮しています。
フロア&デコアの業績
売上高 $ Mil | EPS | |
2011/12 | 276 | 0.08 |
2012/12 | 335 | 0.13 |
2013/12 | 441 | 0.11 |
2014/12 | 585 | 0.16 |
2015/12 | 784 | 0.28 |
2016/12 | 1,051 | 0.45 |
2017/12 | 1,385 | 1.03 |
2018/12 | 1,710 | 1.11 |
2019/12 | 2,045 | 1.44 |
2020/12 | 2,426 | 1.84 |
CF($ Mil) | 営業利益率 | ROE | ROA | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 |
フリーCF
|
2011/12 | 7.60% | -% | -% | 8 | -10 | 4 | 3 | -2 |
2012/12 | 7.80% | 4.70% | 2.70% | 23 | -11 | -16 | 0 | 13 |
2013/12 | 6.20% | 4.10% | 2.10% | -15 | -25 | 40 | 0 | -40 |
2014/12 | 6.30% | 5.50% | 2.50% | 44 | -39 | -4 | 0 | 5 |
2015/12 | 6.70% | 9.00% | 3.90% | 20 | -45 | 25 | 0 | -25 |
2016/12 | 7.60% | 19.60% | 5.60% | 89 | -75 | -15 | 0 | 15 |
2017/12 | 8.50% | 35.60% | 10.80% | 109 | -102 | -7 | 1 | 7 |
2018/12 | 7.70% | 22.60% | 10.10% | 186 | -151 | -34 | 1 | 34 |
2019/12 | 7.80% | 22.30% | 8.50% | 205 | -196 | 18 | 27 | 9 |
2020/12 | 8.80% | 22.10% | 7.50% | 406 | -212 | 87 | 308 | 194 |
売上構成
2020/12(12ヶ月) |
売上高($ Mil) | 構成比率 |
Tile | 605 | 25.0 % |
Decorative accessories/ wall tile | 556 | 22.9 % |
Laminate / luxury vinyl plank | 485 | 20.0 % |
Wood | 403 | 16.6 % |
Natural Stone | 211 | 8.7 % |
Other | 153 | 6.3 % |
Installation Materials and Tools | 12 | 0.5 % |
フロア&デコアの業績と今後
直近の業績
2021年9月末までの売上高は、3Qの$684.8 Milから約28%増加の$876.6 Milとなりました。
また既存の店舗の売り上げも約11%増加しました。
2021年度には、既に20店舗の新規倉庫を出店しており、4Qで更に7店舗を追加する予定です。
扱う製品が、『床材』となりますので、住宅着工件数や建築許可件数〔1〕が利益を押し上げてくれます。
〔1〕:アメリカでひと月に建設された新築住宅戸数を、米商務省が調査して毎月公表する指標です。一戸建てと集合住宅に分けられ、さらに地区毎(北東部、中西部、南部、西部)に集計されます。季節ごとのばらつきが大きいため、調整をかけたうえで年率換算して発表されます。
建築許可数は住宅着工の先行指標となります。
住宅着工件数と建築許可件数
建築許可件数が今後着工される住宅件数となりますので、米国の住宅需要を反映しています。
2020年のコロナ禍での住宅申請件数が減少したこともあり、一時減少しましたが、2021年初頭までに許可数が伸びました。住宅着工件数も伸び、それ以降は一定水準を保っています。
長期的に見ると、どちらも過去から右肩上がりで推移しています。
まとめ
共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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