疑問がある方のために、記事を書きました。
最近Amazonと提携が決まったAffirmってなんの会社?という方のために記事を書きました。
2021.8.27にAmazon(AMZN)がAffirm(AFRM)と提携して、数ヶ月中に”BNPL”を開始すると発表しました。これを受けてAFRMの株は一時40%を超える急伸を見せました。
ロイター原文【英語】
Affirmは無料「割賦」ビジネスである”BNPL”を提供する企業です。BNPL は消費者側にも売り手側にもメリットがある、決済システムとなります。BNPL の詳細については下に貼っておきます。
今回は、Amazonとの提携で大注目のアファームについて解説します。
アファーム(AFRM)基本データ
社 名 | Affirm Holdings Inc |
本 社 | アメリカ カルフォルニア州 |
ティッカー | AFRM |
セクター | Technology:情報技術 |
創 立 | 2012年 |
上 場 | 2021年(NASDAQ) |
時価総額(USD) | 24.667 Bil(2021.9.3) |
事業内容
Affirmはペイパルの共同創業者であるMax Levchin(マックス レヴチン)が2012年に創業し、時価総額が$10億(1兆円)を超えるユニコーン企業としても知られてきました。
AffirmのビジネスはEC事業者に対して「分割支払い」機能を提供しています。提供するサービスは購入金額や顧客のクレジットスコアによって、金利が決まるようになっており、金額が大きいものを買う際に利用されることが多いです。例えば、Amazonで提供される金額は50ドル以上となっています。
ビジネスモデルは”消費者”と”売り手”の決済仲介を行うことで、利益の多くは”売り手”側からの手数料でなりたちます。
クレジットカードでは、リボ払いなどで返済遅延が発生した場合は、自動的に貸付となり14~15%の利息が重くのしかかっていましたが、Affirmが提供するBNPLは、ローンの遅延、延滞手数料からのペナルティを請求されることはありません。
Affirmプラットフォームの構成
1.消費者向けPOSソリューション
2.売り手側ソリューション
3.消費者向けアプリ
1.消費者向けPOSソリューション
・決済:年利0%で3回払い、一定の利息を支払って数十回払い
・バーチャルカード:オフライン使用可能
・預金口座:年利1.00%
2.売り手側ソリューション
・マーケティング:売り手側で金利のレンジ設定可能
・分析機能:平均額、獲得額などの情報を提供
・オファー:アプリで消費者へオファー可能
3.消費者向けアプリ
・使用に最適なUIを提供
以上3つの事業からなります。
Point Of Salesの頭文字で、販売時点情報管理を指しています。具体的には 個々の商品がいつ、いくらで、何個売れたか、という情報を収集し、管理することです。
アファームの業績
セグメント
1.EC事業者への分割提供による手数料
2.消費者への金利収入
大きいセグメントは以上の2つからなります。
GMV、売上高が高成長
決済ビジネスの利益の源泉となるGMVですが、2019年から2020年のYoY+77%という急成長がありました。
Gross Merchandise Valueの頭文字で、流通取引総額と呼ばれ、市場で消費者が購入した商品の合計額のことです。
この他にも、累計620万人超の顧客と、ECサイト事業者が6,500以上あり、売上高が$174 Milで(YoY+98%)と非常に高い成長率があります。
オンライン上だけの決済に留まらず、オフラインの決済もバーチャルカードを介して収益を生み出しています。収益を上げる地域は、米国からが大部分を占めています。
市場規模
Affirmは欧米に浸透しており、北米では2023年までにEC決済の3%になると予想され、欧州では、10%に成長する予想です。
まとめ
・“消費者”と”売り手”双方にメリットがあるビジネスを展開
・経営者がPayPal創業者で元CTOのMax Levchin
・GMV がYoYで77%の大成長
それでは、また!
関連記事
BNPLについて解説をしています。
NASDAQ100に組み入れられた、クラウドストライクも分析しています。
コメント