こんな疑問がある方のために、記事を書きました。
全米株と比較して欠点はあるの?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
以前の記事で、”S&P500″ と “全米国株”の違いについて解説しました。
今回は、全米国株と比較して、S&P500の唯一の欠点について解説します。
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S&P500の弱点
世界的に有名なインデックスS&P500
数あるインデックス投資の中で、一番有名でリターンに信頼がおけるインデックス投資はやはり、『S&P500』です。
ちなみに、日本における有名な株式指数は『日経平均株価』であり、この指数は世界の投資家が “アジア” へ投資するときに『日経平均の先物』を必ず選択され、資産規模はアジアNo1となります。
東芝が “東証二部” から “東証一部” へ指定替えがプレスされると、16.77%の暴騰をしました。(2021.1.25)
S&P500と採用銘柄の上昇
世界で有名な株式指数となれば、話は更に大きくなります。例えば、2020年にテスラがS&P500に採用が決まると、4日連続で上昇をつづけ、プレス前と比べて約18%の上昇を見せました(2020.11.27)
更に、約20年前までさかのぼると、極端な割高採用の事例で、yahooの採用があります。yahooのS&P500へ追加のプレスは1999.11.30に指数への組み入れが発表され、その5日間に株価が64%の暴騰を見せました。5日間の売買高は発表前の30日間平均の3倍以上となります。
S&P500の欠点
つまり、人気なインデックスファンドにおいては、銘柄組み入れ時に株価が上昇して組み入れることになってしまいます。
これは、将来の利回りを下げてしまう要因となりえ、インデックス投資家への落とし穴となる事が懸念されます。
“全米株ETF” と “S&P500″比較
全米国株式:VTI
S&P500:VOO
VOOが2010年から設定されているため、約10年のチャートとなります。
もし仮に、VOOとVTIの経費率が異なっている時期があると、比べようがありませんが、単純にチャートを比較するとVTIの方が上回っています。
なぜ、”S&P500″と”全米国”で大差がないのか?
仮説1)配当金
過去10年間の平均配当金は、VOO(S&P500)が約1.9%に対し、VTI(全米株)が約1.85%とVTIが劣後します。
配当金は湧き水のように湧き出てくるものではなく、企業の株主資本部分から株主へ資本が移転する動きとなります。
そのため、配当金を出すと、その分株価が下がっても不思議ではありません。
今回のケースでは、VOOの方が株価が下がってもおかしくありません。
仮説2)組み入れ時の上昇率が下がる
古い情報となりますが、スタンダード・アンド・プアーズは2000年9月に、S&P500指数への追加銘柄が株価に与える影響を発表しました。
この発表からは、追加発表から追加される日までの期間において、平均8.49%上昇するとのことです。
ちなみに、追加され10日後には平均で3.23%下落される。さらに、その一年後に平均で8.98%上昇しているため、下落分を相殺していることになります。
結果して、新しく組み入れされる銘柄は4%以上上昇していることになります。
仮説3)時価総額平均法
S&P500は約500社を時価総額加重平均法で組み入れとなります。そのため、新規組み入れ銘柄の影響は良くも悪くも限定的となります。ちなみに、銘柄比率一位のアップルは6.08%です。
また、現在のS&P500のセクター分類ではハイテクセクターの時価総額が大きいため、ハイテク関連が好調の時はVOOの方が上昇します。
まとめ
“S&P500” の指数は米国株の500社でリバランスを行ってくれるメリットがありますが、組み入れ時における株価の影響はあります。
この点について、懸念を抱いている方は全米国株への投資を検討するのがよさそうです。
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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